終わりよければ・・・(放送終了)

10月20日~10月24日の「ラジオバイオグラフィー5冊のアルバム」のゲストは、高橋英樹さん

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10月20日(月) 「厳格な父」
高橋さんは、校長先生だった厳格な父に独特の教育方針で育てられました。「試験は普段の学力を試すものだから一夜漬けなどもってのほか」と言って遊びにつれだしたり、学校でのニックネームが「色男」と言われたのに腹を立てて学校に乗り込んだりしたそうです。高校に入って高橋さんは映画に「はまって」しまいます。よかった学力がつるべ落としのように低下していくのでした。

10月21日(火) 「父の思惑とオーディション」
俳優になりたいという気持ちがあることを知った父親は、一度オーディションを受けさせて落ちれば諦めがつくだろうと、修学旅行に行っている間に日活のニューフェイスに応募してしまいます。ところが、オーディションはあっという間に最終審査。そこをクリアしたところで、父親が日活と交渉。学業が優先。エキストラなどはさせず、役が付いたらやらせるということで、交渉成立。いきなり浅丘ルリ子さんの弟役でデビューとなりました。

10月22日(水) 「桃太郎侍」と「坂の上の雲」
脚が短いということで時代劇をすることになった高橋さん。代表作『桃太郎侍』のお話。クライマックスに派手な格好で登場するあの衣装のモチーフは意外な人物でした。大河ドラマ『坂の上の雲』の長年にわたる撮影秘話も伺いました。

10月23日(木) 「娘 高橋真麻誕生」
共演者だった女性とご結婚。なかなか子宝に恵まれなかったのですが、ついに長女真麻さんが誕生。その時のエピソードです。出産に合わせ撮影のスケジュールを調整していたのですが、終了2日前に陣痛が始まったとの連絡。高橋さんは、翌朝6時に撮影所に向かいます。そこで共演者やスタッフにお願いしたこととは...?

10月24日(金) 「歴史が大好き」
高橋さんが演じたことのある歴史上の人物について時代考証をした本をお出しになりました。
古地図をもって東京を歩くのが大好きなのだそうで、街の名前こそ変われど坂の名前は変わらない。と熱く語ります。最後に演じてみたい役についても伺いました。

<プロフィール>
昭和19年生まれ、千葉県出身。日活にはいり,昭和36年「高原児」で映画デビュー。38年「男の紋章」以来の任侠もので人気スターとなり「人生劇場」「宮本武蔵」ほかに出演した。また「鞍馬天狗」「桃太郎侍」などテレビ時代劇のヒーローとしても活躍,舞台もつとめる。

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そして、今週はSPウィークということで、「ラジオバイオグラフィー5冊のアルバム 特別編」もあります!ゲストは、石倉三郎さん(パート2)

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10月20日 (月) 「お笑いの世界へ」 
高倉健さんの導きで東映に入ったものの理不尽な扱いに腹を立てた石倉三郎さんは、歌い手さんの方の舞台に出るようになります。舞台に出てはいるけれど、うだつの上がらない状態が続き、これではいけないなと石倉さんは思い続けました。坂本九さんの司会を経て今度は先輩とコンビを組みコントを始めます。また、この頃ビートたけしさんと出会い、良く飲み歩くようになりました。その後キャバレーでの仕事をしているときにレオナルド・熊さんにコンビを組まないかと誘われます。このコンビは評判を呼び、笑点のレギュラーの話まで来ますが、思わぬ理由でこのコンビはうまくいきませんでした。

10月21日 (火) 「コント・レオナルドで人気者に」 
熊さんの様子を見て仕事にならないと感じた石倉三郎さんは、先輩と一緒にマザー牧場で水耕農園を始めます。そこでテレビを見ると熊さんが写っている。お弟子さんとコンビを組んでの出演でした。1週間後に熊さんから電話が来ます。もう一度二人でやらないかという誘いでした。一回でいいからと言われて復帰してみると、皆に戻って来いと言われます。そこで水耕農園をどうやってやめようかと考えていたら、社長から「疲れたからやめよう」と言われたのだそうです。一生で一番悩んだ時、運が強いなと思ったと、石倉さんは話します。復帰してみるとそこは別世界。年収数千万円にもなっていました。熊さんも「儲かりだしたので倒れている暇がない」と、健康を取り戻したのだそうです。

10月22日 (水) 「高倉健さんとの御縁」 
石倉三郎さんとレオナルド熊さんとのコンビはうまくいきましたが、しばらくして解消してしまいます。何度も弟子と一緒に無断で営業をする熊さんに「ふざけんなよ」と思ったのがその理由だったそうです。入院したりして大変だった熊さんは、ギャラの折半が嫌だったのだろうと話す石倉さんです。もともと役者志望だった石倉さんは、武田鉄也さん主演のテレビドラマで役者に復帰します。なんと主演は芸能界入りの恩人だった高倉健さん。「やってるな。潮が満ちてきたな」と言われた石倉さんはとても喜びました。実は石倉さんの芸名も、高倉健さんにちなんでいます。

10月23日 (木) 「石倉三郎 最強伝説」 
石倉さんは喧嘩っ早いと言われていますが、それは正義感からの物。降りる前に電車に乗ってくる人が居たりすると、ついつい怒鳴ってしまうのだそうです。でもタクシーの横取りを咎めて急所を切られてしまった事もあると石倉さんは笑います。たけしさんと一緒にいるときも絡まれるとつい喧嘩になってしまったのだそうです。たけしさんも止めながら結局その中に入ってしまうのだと話す石倉さんです。でも、お酒を飲んだ鴇田は別、石倉さんはヘラヘラしていて決して喧嘩をしないのだそうです。そして、その理由は正義漢の石倉さんらしいものでした。

10月24日 (金) 「家庭での石倉三郎さん」 
石倉さんの奥さんは深川で小料理屋をやっています。ファンだという事で紹介してくれる人が居て、逢ってみてすぐに一緒に住んでしまったのだそうです。当時3人と付き合っていた石倉さんですが、たけしさんにラジオでばらされてしまって別れたのだと当時を振り返ってくれました。奥さんと石倉さんの二人は似たもの夫婦、友人の橋爪功さんは二人の子供を見てみたかったと言っていたと石倉さんは笑います。そんな石倉さんが今やってみたいのは、映画、それも森重久弥さんが演じていた社長シリーズだそうです。でも、大きな問題があると話す石倉さんでした。

<プロフィール>
1946年、香川県出身。主な代表作に2003年「座頭市」 、2006年「犬神家の一族」 、2010年「相棒-劇場版-2」、2011年「ゴドーを待ちながら」(舞台)など。