終わりよければ・・・(放送終了)

5月2日~5月6日の「ラジオ サロン・de・くにまる」のゲストは山田五郎さん

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5月2日(月)「思いがけず若者雑誌へ」
大学を卒業し、奨学金を借りて大学院に通おうと考えていた山田五郎さんでしたが、奨学金の基準を満たせず断念。大学では新聞学科にいたこともあり、友人が受けに行くマスコミ関係の会社説明会について行き、就職活動を始めることになります。美術書の担当をしたいと思い出版社を受けようとしますが、美術専門の出版社は不況もあり、募集がなく、美術書も扱っている大手出版社、講談社に入社することになります。ところが、若者向け雑誌「ホットドッグ・ プレス」の編集部に配属されます。

5月3日(火)「編集者 山田五郎」
講談社に入社し、「ホットドッグ・ プレス」の編集部に配属された山田五郎さん。ファッション担当になるものの、その時点では他の人気雑誌に水をあけられていました。デザイナーズ&キャラクターズブームに乗り、雑誌は急成長しますが、どうやって読者を獲得していったのか?さらに特集記事を担当することに。面談で集めた1000人のアンケート、当たり前の結果がでてしまうデータを面白くする技術とは?また昨今の出版不況と呼ばれる現状についても、お話していただきました。

5月4日(水)「テレビ出演そして講談社退社」
テレビに出るきっかけとなる「タモリ倶楽部」。どのように出演することになったのかきっかけを伺います。そして、「山田五郎」という名前、元々は架空の人物の名前だったそうです。何故その名前が生まれ、名乗ることになったのでしょうか?他にもその頃担当していた高級婦人誌ではバブル時代ならではの苦労もあったとか。
編集者をやりながらテレビにも出演する山田五郎さん。講談社をやめたタイミングから、フリーになってわかった苦労話もお話いただきました。

5月5日(木)「機械の楽しみ方」
子供の頃から歯車やピストンなどの金属が好きで、近所の工場からいらない部品をもらって家の庭に集めていた山田五郎少年。子供の頃から機械が好きな、山田五郎さんならではの目線で、機械や時計について語っていただきます。同じように作られた機械にも、ひとつひとつに個性があり、時計では「巻き上げ感」、「押し感」、「戻り感」など色々な「感」の楽しさを語る五郎さん。日本人ならではの楽しみ方など、あらゆる角度から語っていただきました。

5月6日(金)「西洋美術の裏側」
西洋美術史に詳しい山田五郎さん。コピーライターの、こやま淳子さんと共に行ったイベントを元に本にした「ヘンタイ美術館」を手に、お話を伺いました。ダヴィンチだけなぜ姓で呼ばれるのか、など素朴の疑問から、知られざる裏側など、普通の美術書だけではわからない、面白い西洋美術を教えていただきました。
最後に山田五郎さんから若者へ、やりたいことはすぐやるべきという、趣味の多い山田五郎さんならではのメッセージを頂きました。

<プロフィール>
1958年 東京都生まれ。上智大学文学部在学中にオーストリア・ザルツブルク大学に1年間遊学し、西洋美術史を学ぶ。卒業後、㈱講談社に入社『Hot-Dog PRESS』編集長、総合編纂局担当部長等を経てフリーに。現在は時計、西洋美術、街づくり、など幅広い分野で講演、執筆活動を続けている。