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音楽マスターピースの最近のブログ記事

『ゲール語の音楽 新潮流』

『音楽マスターピース』では、音楽ライターで翻訳家の

五十嵐正さんに出演していただきました。

 

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今回は、『ゲール語の音楽 新潮流』というテーマで、アイルランドやスコットランドの

一部に残る「ゲール語」で歌われた音楽についてお話しいただきました。

 

五十嵐正さんによりますと、「いわゆるケルティック・ミュージックは、日本でもかなり

聞かれるようになった。この番組にも去年、アイルランドを代表する「チーフタンズ」の

リーダー、パディ・モローニが出演している。ちなみに、ゲール語は元々アイルランドで

ずっと昔から話されている言語で、それがスコットランドなどにも伝わった。 実は、

アイルランドでは今も第一公用語で、学校でも義務教育で勉強するが、一部地域を

除くと、日常的にはみんな英語を話す。これは何世紀もの英国支配の影響である。

1922年の独立後、ゲール語復興に国を挙げて努力したが、逆に発展の遅れを取り

戻すために産業や貿易振興に実用的な英語が選ばれてきたのが現実。 ところが、

この20年くらいで、言葉だけでなくケルティックなルーツへの関心が高まり、ゲール語

の教育や普及に再び力が注がれている。今ではEUの公用語のひとつにもなっている。

アイルランドでゲール語は義務教育であり、公務員試験などでは必修科目でもあるが、

流暢に話せるという人は10%もいなくて、日常的に使っている人は3~4%にすぎない。

でも、"ゲール語だけで授業する中学校が他の学校よりも平均的に成績が良い"という

結果が出ているので、そっちに進学さえる親が増えている。そういった学校に通う今どき

の子供はゲール語に今風なラップ的な喋り方とか、流行の言葉とかを混ぜた自分たちの

話し方を作り出しているらしい」ということでした。

 

そんな「ケルティック・ミュージック」のアーティストの中から今回は、上記のような伝統

文化の残るスコットランドのヘヴリディーズ諸島南ユーイスト島出身で、昨年末に発表

されたスコットランドの伝統音楽のグラミー的なトラッド・ミュージック・アウォーズで見事、

年間最優秀アルバムに輝いた「キャスリーン・マッキネス」の他、北ユーイスト島出身で、

去年、邦題が『メリダとおそろしの森』で公開されたディズニー/ピクサ−のアニメ映画で、

大抜擢されて主題歌2曲を歌った「ジュリー・ファウリス」、スコットランドの首都で都会の

グラスゴウ育ちで、自分で興味を持ってゲール語を勉強して歌手になったという「メイヴ・

マッケノン」、アイルランド西部のゲール語圏ゲールタハト出身で、人気グループ「ダヌー」

の歌手兼フルート奏者でもある「ムウィリン・ニ・アウリーヴ」という4人の女性歌手の楽曲を

紹介してくださいました。

 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.Teanga Binn mo Mhathair (Sweet Mother Tongue) / Kathleen MacInes

2.Blackbird / Julie Fowlis

3.Fionnghuala / Maeve Mackinnon

4.An Clar Bog Deil / Muireann Nic Amhlaoibh

以上の4曲でした。

 

『民謡ニューウェーブ』

『音楽マスターピース』では、音楽ライターでDJ、そして編集者でもある

大石始さんに出演していただきました。

 

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大石始さんは1975年、東京のお生まれ。音楽雑誌の編集者を経て、

2007年から約1年に渡って世界一周旅行をされ、2008年の3月に

帰国された後、フリーランスのライター、そしてエディターとして活動を

スタート。そして、2010年には初めてのご著書「関東ラガマフィン」を、

2011年には監修・一部執筆を手掛けた「GLOCAL BEATS」を上梓

されました。 世界各国の新しい音楽シーンと伝統音楽、日本の民謡や

郷土芸能全般に興味を持たれ、旅先で味わう酒と音楽をこよなく愛する

38歳。また、去年の10月には東日本大震災の後、再評価の機運が

高まっている日本の民謡や郷土芸能を反映したアルバム「DISCOVER

NEW JAPAN 民謡ニューウェーブVOL.1」をリリースされています。

 

今回は、そんな大石始さんに『民謡ニューウェーブ』というテーマで

お話しいただきました。

 

大石さんによりますと、「民謡や郷土芸能をオリジナルなスタイルで継承

している方々に対してはリスペクトを捧げたうえで、あえてこれらの楽曲に

〈新しい日本の唄〉のイメージを重ね合わせてみたくなった。僕はそうした

唄とリズムに対し、癒しやノスタルジーではなく、圧倒的なエネルギーと

瑞々しいヴァイブレーションを感じる。 民謡や祭り囃子を聴いていると、

民族や性別、時代を超えた根源的かつ普遍的なエネルギーに心揺さぶ

られてしまう。もちろん、僕にとっての〈民謡〉とは、わずか数年前までは

古臭いキーワードでしかなかった。 ただ、そうした世代の視点からこそ

見えてくる日本の土着的リズム/メロディーの美しさもあるのではない

だろうか。 そうしたリズム/メロディーを用いて新しい唄を創造しようと

試みたのが、去年10月に発売されたアルバム『DISCOVER NEW 

JAPAN 民謡ニューウェーブVOL.1』である」ということでした。

 

そんな中、今回は秋田の代表的な民謡を「アラゲホンジ」というお祭り

ロックバンドがカヴァーした「秋田音頭」のほか、桜川百合子さんが歌う

滋賀の「江州音頭」の昔の楽曲を久保田麻琴さんがREMIXしたという

「千両幟80's Funk Style」、そして福島の代表的民謡を二羽高次さん

・ヨシダダイキチさんがカヴァーし、大石さんのアルバム『DISCOVER 

NEW JAPAN 民謡ニューウェーブVOL.1』にも収録されているという

「会津磐梯山」の3曲をご紹介いただきました。

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.秋田音頭 / アラゲホンジ

2.千両幟80's Funk Style / 桜川百合子

3.会津磐梯山 / 二羽高次 × ヨシダダイキチ

以上の3曲でした。

 

『イスラエルの音楽』

『音楽マスターピース』では、10月まで毎週水曜日にお送りしていた

「エキゾチック・ジャポン」にご出演いただいていた、おなじみ"よろず

エキゾ風物ライター"のサラーム海上さんに出演していただきました。

 

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今回は、サラームさんが去年11月に訪れたという『イスラエルの音楽』について

お話し頂きました。

 

まず、イスラエルという国についてサラームさんに伺ったところ「周囲をイスラム教の

アラブ国家に囲まれた"世界で初めてのユダヤ人国家"で、面積は四国よりも1割

程度広いくらい。人口700万人のうち500万人がユダヤ人で、世界のユダヤ人の

3人に1人が住んでいることになり、残りはイスラム教徒とキリスト教徒である。

公用語は古代語から再編された現代ヘブライ語とアラビア語。19世紀後半からの

『パレスチナ』に故郷を作る運動「シオニズム運動」を経て建国し、1948年に独立。

その経緯からアラブ諸国との間にパレスチナ問題を抱える」とのことでした。

 

そんな歴史的経緯を持つイスラエルの音楽は、「キリスト教やイスラム教が大筋で

音楽を否定してきたのに対し、ユダヤ教は音楽やダンスを宗教儀礼に積極的に

用いてきた。ホロコーストの前に移民してきたロシア系に由来する「ロシア民謡」の

ヘブライ語版、20世紀初頭に東ヨーロッパからイスラエルやアメリカに移住した

ユダヤ人の「クレズマー音楽」に加え、60年代以降に欧米のポップやロックに影響

を受けたイスラエル人による「イスラエル産 ポップ&ロック」もある。また一方では、

60年代以降、アラブ系移民がもたらすアラブ音楽の影響を受けたヘブライ語の音楽

=「ミズラヒー音楽」も人気になった。ただし、同化政策に影響を与えるとして放送

メディアでは無視される。また、20世紀の「シオニスト」が「聖書時代から残る古代

ヘブライ語の記憶が保存されている」として好んだイエメンのユダヤ音楽も影響力が

ある他、中世スペインのレコンキスタから逃れた「セファルディム」が伝えた「ラディーノ」

の音楽、ユダヤ系の多いアメリカの影響によるジャズ、西洋クラシック、それに旅する

イスラエルの若者が持ち帰ったトランス音楽が進化した「サイケデリック・トランス」など、

とても多様な音楽シーンになっている」ということでした。

 

今回は、そんな「イスラエルの音楽」の中から、「イスラエルの坂本龍一」とも言える

作曲家・プロデューサーの『イダン・レイヘル・プロジェクト』というアーティストのほか、

「イスラエルのUA」とも言えるアーティストで、生ギター一本抱えて歌うオーガニック

ソウルのシンガーソングライター『カロリーナ』、「イスラエルのクレイジー・ケン・バンド」

とも言える新人5人組バンドで、一般にダサい音楽の代表と思われがちな1950~

60年代のカンツォーネやそれ風の自作曲をギラギラなロックンロールに仕上げている

という『モンティ・フィオーリ』の楽曲をご紹介頂きました。


☆サラーム海上さん 映像&トークイベントのお知らせ

来週の月曜日、1月14日の夕方6時から「渋谷アップリンクファクトリー」で、

サラームさんがシリーズで行っている「エキゾ夢紀行」が開催されます。

ちなみに、今回は「シャローム・ イスラエル編」です。

サラームさんにとって去年の最大の発見となったイスラエルのアンダーグラウンド

音楽を、現地でサラームさんが撮影したビデオや写真を紹介しながら紐解いていきます。

中東、東ヨーロッパ、ロシア、アメリカ、バルカン半島の音楽がゴッタ煮になった現代

イスラエルの音楽シーンを30組近くのアーティストたちの映像とともに堪能出来る

イベントです。

チケットはご予約ですと¥1,800、当日券は¥2,000(ともに1ドリンク付き)

なお、詳しくはコチラでご確認下さい。
 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.これもまた過ぎ去ってゆく / イダン・レイヘル・プロジェクト

2.Freedom / カロリーナ

3.Miami Pizza Pie / モンティ・フィオーリ

以上の3曲でした。

 

サックス奏者の清水靖晃さんが登場!

『音楽マスターピース』では、サックス奏者で作曲家・音楽プロデューサーの

清水靖晃さんに出演して頂きました。

 

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清水靖晃さんは静岡県ご出身のサックス奏者で、作曲家、音楽プロデューサー。

1978年にアルバムデビューされ、実験的なロック・バンド「マライア」の活動で広く

知られます。その後、1983年には「サキソフォネッツ」プロジェクトをスタートさせ、

バッハの「無伴奏チェロ組曲」を世界で初めてテナー・サキソフォンで録音した

『チェロ・スウィーツ1.2.3』と『チェロ・スウィーツ4.5.6』は、2007年には2枚組の

アルバム『チェロ・スウィーツ』として新装リリースされました。 バッハの関連では、

1997年に『バッハ・ボックス』がレコード大賞企画賞に輝いており、1996年以降は

「バッハーサキソフォンースペース」のコンセプトで、地下の採石場や地下駐車場など、

特異な空間を利用したパフォーマンスも行っています。また、映画やアートビデオの

音楽制作など、映像作品への参加も盛んに行われています。

 

今回は清水靖晃さんの楽曲の中から、作曲:ヘンリー・パーセル、編曲:清水靖晃、

作詞:スージー・キム、清水靖晃、ボーカル:スージー・キムによる、17世紀の西洋

音楽と108つの煩悩という相容れない組み合わせをあえて強調し、更なるジャンプ

を求めた曲『108 Desires』の他、J.S.バッハの曲で、清水靖晃さんが人生の中期、

作品へのアプローチを大転換した第一弾だという、清水靖晃&サキソフォネッツの

『Cello Suite No. 1: Prélude』、そして、北島三郎さんの名曲を清水さんが編曲・

プロデュースした『漁歌』の3曲を紹介してくださいました。

 

 

☆清水靖晃さんライブ情報

  「清水靖晃&サキソフォネッツin鎌倉 2013 『BACH+』」

    出演:清水靖晃&サキソフォネッツ

    ゲスト:波多野睦美(メゾソプラノ)

    日時:2013年1月11日(金)

    開場:午後6時30分  開演:午後7時

    会場:鎌倉芸術館・小ホール

    料金:前売り 4,800円(全席指定)

         当日  5,300円(全席指定) 

    問い合わせ:「岩神六平事務所」 046-876-0712まで。



 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.108 Desires / 清水靖晃

2.Cello Suite No. 1: Prélude / 清水靖晃&サキソフォネッツ

3.漁歌 / 清水靖晃

以上の3曲でした。

 

 

『ボサノバでクリスマス』

『音楽マスターピース』では、東京・渋谷にある深夜のワインバー

『Bar Bossa』の店主で、ボサノバの選曲者としても知られる

林伸次さんに出演して頂きました。

 

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今回は、『ボサノバでクリスマス』というテーマで、この時期にピッタリの3曲を

選曲して頂きました。

 

最初にご紹介いただいたのは、ブラジルでは誰でも知っているクリスマス民謡を、

日本でも坂本龍一らと共演した実績がある世界的に有名な女性歌手「マリーザ・

モンチ」が歌う『ボルボレッタ(蝶)』という曲。  「今日はクリスマスの夜です。

私は小さくて魅惑的なちょうちょ。私を待ってる誰かを探して、花々を飛び回る」

という内容の歌詞で、いかにも南米の夏のクリスマスという感じの曲だそうです。

 

2曲目は、スヌーピーの全てのサウンドトラックを担当している「ヴィンス・ガラルディ」

というジャズ・ピアニストによる『マイ・リトル・ドラム』。この曲は完全ボサノヴァという

わけではないが、スヌーピーらしく子供のスキャットが入るのも可愛い曲だそうです。

また、「ボサノヴァのCDをプレゼントしたいから何かオススメのCDはありますか?」と、

よく質問されるという林さんによると、「これはCDのパッケージも可愛いからオススメ」

だそうです。

 

そして、最後にご紹介頂いたのは、インテリでブラジル人には珍しく英語も堪能であり、

新聞記者をしながら歌手デビューを果たしたことでも知られ、最近は毎年、来日公演を

しているジョイスによる定番のナンバー『Santa Claus Is Coming To Town』でした。

 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.ボルボレッタ / マリーザ・モンチ

2.マイ・リトル・ドラム / ヴィンス・ガラルディ・トリオ

3.Santa Claus Is Coming To Town / Joyce

以上の3曲でした。

 

 

映画『フラッシュバックメモリーズ』

『音楽マスターピース』では、オーストラリアの先住民「アボリジニー」の

楽器「ディジュリドゥ」奏者で、画家としても活動されているGOMAさんに

出演して頂きました。なお、GOMAさんは2月以来2度目のご登場です。

 

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GOMAさんは1972年、大阪府のお生まれ。オーストラリアの先住民である

アボリジニーの民族楽器「ディジュリドゥ」のプレイヤーでいらっしゃいます。

単身でオーストラリアに渡って、数々のコンペティションで入賞を果たされた

GOMAさんは1998年、アボリジニーの聖地であるアーネムランドで開催

された「バルンガ ディジュリドゥ コンペティション」で準優勝を果たされます。

これはアボリジニー以外のプレイヤー としては世界でも初めての受賞という

快挙でした。しかし、2009年に交通事故に遭ってしまい、多くの記憶を失って

しまいます。「ディジュリドゥ」が何かも思い出せなくなってしまったGOMAさん

でしたが、突然、緻密な点描画を大量に描き始められます。そして、その後も

懸命にリハビリを続け、2011年6月には静岡で行われた野外フェスティバル

「頂」でシークレットゲスト出演。その後、2011年FUJIROCK FESTIVALで

伝説のライブを行い、奇跡の復活を成し遂げられました。現在はミュージシャン

として、画家として、日々失われていく記憶と戦いながら、常に前を向いて活動を

続けています。

 

そんなGOMAさんの波乱の人生を描いた映画「フラッシュバックメモリーズ」が、

今年の東京国際映画祭コンペティションにおいて「観客賞」を受賞し、来年1月

19日からは、新宿バルト9ほか全国で順次公開されるということで、今回は

映画「フラッシュバックメモリーズ」についてお話しいただきました。

 

映画「フラッシュバックメモリーズ」は、今年1月にスペースシャワーTVにて放送

された映像作品を3D化した劇場版で、2009年に首都高速で交通事故にあい

脳障害を負ったGOMAさんが、記憶を失ってしまうという苦難にぶつかりながらも、

リハビリを行い復活する過程を奥様との日記でたどっているそうです。また、去年

行われたライブの映像やフラッシュバック現象を表現したアニメーションを盛り込み

ながら、新しい形のドキュメンタリーに挑んだ作品となっているそうです。

 

 

☆【映画『フラッシュバックメモリーズ』公開情報】

●特別先行上映のお知らせ

 12月21日金曜日、夜9時半から、吉祥寺バウスシアターにて。

 こちらは当日券のみで一律1,500円となります。

 前売り券は特別興行のためご利用いただけません。

 12月21日の当日午前11:00から吉祥寺バウスシアターの窓口で

 販売開始となります。(整理番号付き)

 全席自由で、上映15分前より整理番号順でご入場となります。

 

●全国公開のお知らせ

 新宿バルト9で1月19日土曜日から2月1日金曜日まで上映されるほか、

 横浜、大阪、京都、福岡、名古屋、広島、新潟でも公開になります。

 その他、全国でも順次公開予定です。

 料金は一般〜高校生 1,500円。中学生以下、シニア、障がい者手帳を

 お持ちの方は1,000円となります。なお、この金額と別に、3Dメガネ代が

 100円かかります。

 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.OMOTINO / GOMA & JUNGLE RYTHM SECTION

 

『琴の演奏による"おめでたい調べ"』

『音楽マスターピース』では、きのう「琴が奏でるおめでたい調べ 決定盤」を

リリースされたばかりの琴の演奏家、杉浦充さんに出演していただきました。

 

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杉浦充さんは、1969年のお生まれ。一般に「琴」と呼ばれる日本の伝統楽器

「箏・二十絃」の演奏家でいらっしゃいます。6歳からお父様の杉浦峰絃さんに

「箏」の手ほどきを受け、その後もさまざまなお師匠様に師事された杉浦さんは、

数々の受賞経験もお持ちです。また、これまでにカナダやヨーロッパ各国での

演奏経験をお持ちの杉浦充さんは、1997年からはソロでの活動を開始され、

名古屋、豊橋のライブハウスで活動を始められました。自作自演によるソロ・

ユニット「独箏ひとりごと」の活動を軸に、様々な邦楽ユニットのメンバーとして

全国各地、世界各国での公演を 重ねています。

 

そんな杉浦充さんが昨日リリースされたアルバム「琴が奏でるおめでたい調べ

決定盤」には、「春の海」や「さくら」といった日本を代表する「おめでたい曲」が

収録されていますが、その中の何曲かは古典箏曲の一部を用いて収録して

いるものの、忠実に元々ある曲を独りで再現し収録するのではなく、「お正月」の

持つひたすら清浄で平和なひとときにふさわしい雰囲気を演出したいと願いつつ

工夫して演奏されたそうです。

 

杉浦さんによりますと、「おとそやおせちを楽しみながらご家族、ご友人との団らん

・・・その後ろで、このCDが日本人が一番日本人でいられる一時の一助になれば」

と、おっしゃっていました。

 

今回は、そのアルバム「琴が奏でるおめでたい調べ 決定盤」の中から、生演奏も

含めて、3曲をご紹介いただきました。

 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.春の海 / 杉浦充

2.さくら / 杉浦充(生演奏)

3.お正月 / 杉浦充

以上の3曲でした。

 

『本来、発表されなかったはずの名盤』

『音楽マスターピース』では、ジャズ評論家の青木和富さんに

出演していただきました。

 

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これまで、季節季節のジャズの名曲をご紹介いただいている青木和富さんに、

今回は『本来発表されなかったはずの名盤』ということで、「深刻なハプニング、

間違いの記録、本来なら発表されなかった演奏」についてお話し頂きました。

 

まず、最初にご紹介頂いたのは、マイルス・デイビスの「ザ・マン・アイ・ラブ」。

1954年12月24日に行われた「クリスマス・セッション」は、別名「ケンカ・

セッション」として知られており、マイルスに「自分のソロのバックでピアノを

弾くな」と言われ、怒ったセロニアス・モンクが、自分のソロの途中で弾くのを

止めてしまった様子が収録されているそうです。

 

2曲目は、セロニアス・モンクの別のエピソードである「ウエル・ユー・ニードント」。

モンクのオリジナル「ウエル・ユー・ニードント」の演奏が始まり、テーマ演奏から

モンクのソロ・パートへ。そして演奏が終わった後、「コルトレーン!コルトレーン!」

というモンクの声がはっきりとマイクに入っているそうです。ちなみに、演奏者は

演奏しながら自分の小節数を数え、ラストの数小節でかっこよくソロを終了させ、

バトン・タッチするのが普通であるが、数を数え間違え自分のソロは終わったと

勝手に勘違いしたモンクが、なかなか演奏を開始しないジョン・コルトレーンに

向かって、ソロの出を促した様子だそうです。

 

そして、最後にご紹介頂いたのは、ソニー・ロリンズの「ブルー・セブン」という曲。

ソニー・ロリンズの「サキソフォン・コロッサス」という、ジャズ盤の紹介本には必ずと

言ってもいいほど取り上げられる「超名盤」のラストが「ブルー・セブン」で、唐突に

始まり、唐突に終わる難解な曲と言われているそうです。実はこの中で、ロリンズが

ソロでコード進行を間違えて、後の人がふらふらしてしまうことになり、小節割を無視

してしまうそうですが、これを専門家は間違いとは言えないとして「テーマ主義による

変奏」などと呼ぶ説もあるのだとか。ちなみに、青木さんがここに参加しているトミー

フラナガンにこのことを聞いたところ、「音楽はそういうふうに聞くべきでない。それに

よって音楽の良さが失われるものではない」と言われたことがあるそうです。

 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.ザ・マン・アイ・ラブ / マイルス・デイビス

2.ウエル・ユー・ニードント / セロニアス・モンク

3.ブルー・セブン / ソニー・ロリンズ

以上の3曲でした。

 

『アイヌの伝統的な歌の再生と伝承』

『音楽マスターピース』では、アイヌの伝統歌"ウポポ"の再生と伝承を

テーマに活動する注目の女子四人組『マレウレウ』から、マユンキキさん、

リムリムさんのお二人に出演していただきました。

 

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アイヌ語で「蝶」を意味する『マレウレウ』は、「ウポポ」と呼ばれるアイヌの

伝統的な歌の再生と伝承をテーマに活動されている4人組女性グループで、

スタジオにお越しいただいたマユンキキさん、リムリムさんの他、レクポさん、

ヒサエさんで構成されています。

 

様々なリズムパターンで構成される、天然トランスな感覚が特徴の輪唱など、

アイヌROOTSの「ウポポ」を忠実に再現しており、2010年に初のミニアルバム

「MAREWREW」を発表。そして、今年8月には初のフルアルバム「もっといて、

ひっそりね。」をリリースされました。

 

そんな『マレウレウ』の皆さんは、自らが主催するウポポの祭典「マレウレウ祭り

~目指せ100万人のウポポ大合唱!~」をスタートさせ、これまでにUAさん、

細野晴臣さん、この番組にもお越しいただいたことがある親指ピアノのサカキ

マンゴーさんらを迎えた祭りを開催されています。

 

また、以前この番組の別のコーナー「なるほどジャパン」にお越しいただいて、

スタジオで生演奏していただいたトンコリ奏者のOKIさんとも共演されており、

『マレウレウ』の海外公演では、サポーティング・アーティストとしてOKIさんが

参加し、これまでオーストラリア、ドイツ、アメリカなどで公演を行っています。

 

今回は、8月にリリースされたニューアルバム「もっといて、ひっそりね。」から

『マレウレウ』が得意とする輪唱曲(ウコウク)の「クジラの頭から」、OKIさんの

トンコリの伴奏が加わった明るい感じの「カピウ ウポポ」という楽曲をご紹介

頂いたほか、OKIさんのアルバム「ノーワンズランド」から「ハンロー」という曲を

ご紹介頂きました。

 

 

※『マレウレウ』が出演するライブやイベントがありますので、

 詳しくはhttp://www.tonkori.com/をご覧ください。

 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.クジラの頭から / マレウレウ

2.カピウ ウポポ / マレウレウ

3.ハンロー / マレウレウ

以上の3曲でした。

 

『中東音楽の発信地 レバノンの音楽』

『音楽マスターピース』では、先月まで毎週水曜日にお送りしていた

「エキゾチック・ジャポン」にご出演いただいていた、おなじみ"よろず

エキゾ風物ライター"のサラーム海上さんに出演していただきました。

 

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今回は、『中東音楽の発信地 レバノンの音楽』というテーマでお話し頂きました。

 

レバノンという国についてサラームさんに伺ったところ、「首都ベイルートは人口が

180万人と東京と比べるとはるかに小さいが、古代フェニキアの時代からの国際

都市である。1975年から1991年まで15年間を内戦に明け暮れており、今でも

テロは絶えない。音楽に関しては、中東音楽の伝統を守りつつ、フランスとの繋がり

から西欧の音楽の影響も受けた独自の音楽シーンを形成している。宗教も国民の

約40%が東方典礼カトリック教会などのキリスト教、約55.7%がドゥルーズ教徒

以外のイスラム教と多様で、いわゆる「アラブの国」としては趣を異にしている。

また、レバノンは宗教と文化のモザイク国家と言われ、主要なグループだけで19の

コミュニティーがあると言われ、単純にキリスト教徒だから、イスラム教徒だからという

一言では区切れない。そして、地中海文化のひとつであるレバノン料理は、野菜、

ハーブ、オリーブ油を多用する」ということでした。

 

そんな「レバノン」を10年ぶりに訪れたサラームさんですが、やはりテロが発生し、

空港も戒厳令状態だったのだとか。実際にサラームさんが着いた当日も治安機関の

幹部を狙った爆弾テロが起こり8人以上が死亡。その後、数日は落ち着かない日々が

続いたが、1975年から15年続いた内戦以降、そういう緊張状態と常に隣り合わせて

人々は生きていたため、「今日の人生を精一杯楽しむ」という生き方が基本のようだと

感じられたそうです。また、東京やロンドンやイスタンブールなどの、世界の大都市には

及ばないが、新しい音楽を作ろうという若い音楽家たちの動きは、確実にサラームさんの

ところまで届いて来たそうです。

 

そんな「レバノンの音楽」の中から、最初にご紹介頂いたのは、1950年代に活動を開始し、

レバノン民謡やアラブ古典音楽に、当時最先端だったジャズやラテン、シャンソン、オペラの

要素を持ち込みながらも、芸術性の高い歌詞、ビロードのような歌声でアラブ諸国全土で

知られるようになったという、レバノン、そしてアラブ世界を代表する女性歌手『フェイルーズ』。

 

続いてご紹介頂いたのは、現在のレバノンでは日本のポップスと同じように西洋楽器や

西洋音楽ロックやポップスを用いながら歌詞やメロディーに、その土地のローカル性を

残した形の若者向けの音楽「ポップ」が一番人気があり、その中でも最も人気の高い

女性歌手『ナンシー・アジュラム』。

 

そして、最後にご紹介頂いたのが、内戦時、十代の頃にフランスに移住し、フランスで

ストリートのヒップホップやロックの演奏を知り、音楽を始め、内戦終了後にベイルートに

戻ってきて、90年代末にプロとして活動を始めたという『ゼイド・ハムダン』でした。

 

 

今日、ご紹介いただいた音楽は・・・

1.Al Ayel / フェイルーズ

2.ya banat / ナンシー・アジュラム

3.バレーケ Balekeh / ゼイド・ハムダン

以上の3曲でした。

 

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