文化放送

番組紹介

土曜朝ワイド「ハピリー」パーソナリティを務めた玉川美沙が心機一転、新たに取組む音楽プログラム~「玉川美沙 MUSIC SELECTION」。毎週、様々な角度から特定のテーマを設定し、テーマにこだわったMUSIC SELECTIONをお届けします。玉川美沙自らが選曲に係わり、選曲した1曲1曲に込められた「想い」や「背景」を紹介していきます。 さらに、月1回のスペシャル企画としてピアニストであり作曲家の宮川彬良先生に出演頂き、毎回特定の切り口で「音楽」の楽しさや奥深さ、また時にはミステリアスさを、実演を交えて検証する“スペシャル”な放送に取組んでいきたいと考えます。

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    2017年11月26日

    11/25 Radio Koguuu! レポート!

    レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。

     
    右京)おはようございます。
    玉)おはようございます。そして先週、今週ゲストにお招きしているのは、現在関東一部リーグ・エリースFCに所属していながら、来年40歳を迎える年にJリーガーデビューを目指している安彦考真さんです。よろしくお願いいたします。


    安彦)安彦です。よろしくお願いいたします。


    右京)安彦さんが面白い存在すぎて、頭がパニクってコメントすらまともに言えないです(笑)


    玉)だいぶ面白いですよね!このコグーの10分くらいで安彦さんから得る情報が多すぎて、先週はだいぶ目が回りましたね。


    右京)40歳でJリーグに入るなんて「そんなことあるわけないだろ」で終わっちゃうんだけど、実は下地があって、ブラジルでプロ契約したけども怪我をしてしまい戻ってきたが、自分に嘘をつきたくないため再チャレンジをして、子供たちへのメッセージもあるというところまで整理しました。


    玉)凄い!綺麗にまとめましたね。


    安彦)お見事です!


    右京)だけどウィキペディアには何も情報がない(笑)


    安彦)誰か書き加えといてください(笑)


    右京)若いやつに「何言ってんだ」と言われないためにトレーニングは続けていて、普通だったら成仏してしまいそうだけど、絶対にあきらめない心を持っていて、僕も同じ相模原出身として同じ匂いを感じています。そのエネルギー源を聞きたいですね。


    玉)高校を卒業してまずブラジルにサッカー留学をしてプロ契約をされて、結果としては怪我の為に結果を残せなかったわけですけども、18歳の安彦少年は世界が開いていたわけですよね?


    安彦)本当にそうですね。


    玉)ご自身でブラジルに行くというのは決めたんでしょうか?


    安彦)そうです。僕は元々三浦知良さんに憧れていたので、カズさんがブラジルから日本に帰ってきた光景を見たときに「僕もああなりたい」と思いましたね。もちろん親には最初反対されて「自分でお金を貯めなさい」と言われて、今思えば本気かどうかわからなかったから僕に試練を下したと思うんですね。それで新聞配達を始めて半年くらい頑張ってお金を貯めて許してくれました。何とか自分の力でブラジルに行くことができて、最初の1年が一番つらかったですね。言葉もわからなければ、物が盗まれたりもしましたからね。

    玉)やっぱりあるんですね。文化の違いと言ってしまうと綺麗に聞こえてしまいますけども。


    安彦)盗まれたものが朝の市場で売られていたりね(笑)バッグには「安彦」っておっきく名前が書いているんだけど、言葉が通じないからもう一回買い戻しました。今思うと何してんだって思いますけどね。日本で買ったより結果として高かったです(笑)


    右京)そういう経験をして、18歳にしてはきついけど強くなりますよね。


    安彦)なんというか、毛穴が開いている努力というか細胞が生きている感じというのをはじめて感じたんですよ。


    玉)今でも思い出しますか?


    安彦)もちろん思い出します!じゃないと殺されてしまうんじゃないかというくらいでした。もちろん治安の悪さもあったんですけど、ブラジルの方はお金を稼ぐためにサッカーをやっているのに、自分は留学しているのでわざわざお金を出してサッカーをやっているわけですから、お金を出してまでサッカーをやっている日本人という周りからの目があったのでパスは全然くれなかったですね。
    だからとにかくコミュニケーションを取って仲良くなって信頼できる人を見つけるという1年間を思いっきり過ごしましたね。


    右京)今、若い「プロになりたい!」という人に、ブラジルに行って毛穴が開くようなそういう経験を必死になってやってみろって言える?


    安彦)いやぁ、、、そこが難しい所だと思っていて、やるべきだとは思うんです。でも実は僕2年目にその毛穴が閉じてしまったんですよ。1年目に開いていた毛穴が2年目は言葉も喋れるし、コミュニケーションも取れたのでほっこりしてしまったんですね。プロ契約が取れたのは最初の1年の覚悟があったから取れたのに、ゆっくりしてしまって怪我に繋がったのかなと思いますね。なので「行くなら本当に覚悟していけよ!」というのは全力で伝えたいですね。ただ「行け」とは言えないですね。


    玉)ただ行くことが目的ではないですもんね。


    安彦)行ったときに感じたものをずっと進化し続けられるか。ゆっくりしてはダメで、最初温かいお風呂も気づけばぬるま湯になってしまいますから、ずっと熱いままでいるというくらいになれるかどうかが、次のステップには必要だなと身をもって感じましたね。


    右京)正しいアドバイスだよね。毛穴が開いて血が逆流するような思いをしながら泥臭いけど、たった一回の人生を生きているんだと伝わってくるよね。


    安彦)今まさにもう一回毛穴が開いた感じを再現していますね。
    生きるとはこういうことだなと。年齢は関係ないなと思いますね。


    玉)安彦さんの持っている強みというのは、通訳だったりディレクターのように支える側の世界を長年見てこられたからこそ、プレゼンできる選手という強みになりますよね。


    右京)生き方がプレゼンだもんね。一生やってほしいね。チャレンジも40代と言わず50代もね。


    安彦)そうしたいなと思います。ひとつ思っているんですけど僕は年俸0円でいいんですよ。どうするかというと、観客席100席を契約させてほしいと言います。


    玉)安彦さんの名前として?


    安彦)こうするとファンを可視化できるんですよ。サポーターはスタジアムに2万人とかいるんですけど、あれはクラブのファンであって本人のファンではないんですよ。本人のファンであればチームを移籍してもついてくるんですが、基本はついてこないんですよ。なので自分のファンを可視化するために100席をまずもらえるようにして、そこまでの動線を作りたいんですよ。そんなサッカー選手は今までにいないので。そこに地元でしか飲めない地酒であったり、地元の相模原の何かを準備して100人が楽しめる何かを用意します。1年間頑張って1000席契約で来たら、僕と同じような選手が9人いれば1万人のファンを選手だけでスタジアムに呼べるんですよ。自分のファンを可視化するために人間力を高めて、出場するかはわからないのに試合を見に来てくれる面白さもあると思います。


    右京)100人くらいだったら友達の付き合いで来てくれるかもしれないけど、1000人呼べたらそれは本当のプロということだから、Jリーグでもクラブが増えてきて、スポンサー問題だったり色々あるからそういう新しいチャレンジをしていく人がいないとね。


    玉)同じ世代の方で言うと武井壮さんみたいにスポーツ界をプレゼンしながら、別の形で本当の意味でのエンターテインメントとプロという言葉を使って高めていきそうですよね。


    安彦)僕、知り合いじゃないんですけど、武井壮さんにダイレクトメッセージで「僕のトレーニングパートナーになってくれませんか?」と急に送ったんですよね(笑)まだ返答が返ってきていないので聴いていたらよろしくお願いいたします(笑)


    右京)一瞬ちょっと引くよね(笑)「こいつなんなんだ?」って(笑)


    玉)キャラのタイプは違うかもしれないですけどスポーツ界に向けて思っていることは似ていると思いますけどね(笑)


    安彦)そうやって新しい角度で変えていきたいし、誰かの何かに頼るだけじゃなくて、自分の努力によって巻き込み型でやっていきたいなとは思うのでたくさんの仲間を作っていきたいとは思っています。


    右京)面白い!


    玉)今週、先週聴いた話をうまくまとめてウィキペディアに載せてくれる方も募集しています(笑)


    安彦)ぜひとも!右京さんに怒られちゃうので(笑)


    右京)まずは100席の前にそこから力を入れてもらってね。


    玉)安彦さんはブログとかもやっていらっしゃるんですよね。そういうところで直接情報は伝わってくると思いますのでぜひ。


    右京)ツイッターのコメントとかを見ていると熱いから伝わってくる。ちゃんと行動した人間が持っている言葉だから哲学は感じるね。早くJリーガーになった所が見たい!


    玉)100席の中に行きたいですね!


    右京)そしたら俺らも「安彦さん友達だよ。ラジオに呼んだんだよ」て自慢できるからね!


    安彦)ぜひそうしていただきたいですね!


    玉)怪我に気を付けて結果を残せる日を楽しみにしております。片山右京さん、安彦考真さんありがとうございました。


    右京&安彦)ありがとうございました。

     
    番組では皆さんからの質問を受け付けています。
    自転車に関すること、健康やエコに関すること、チャレンジしたいこと、チャレンジしていること、右京さんに相談したいことなど何でもOKです。
    メールの方は、 tama@joqr.net
    ハガキの方は、〒105-8002 文化放送 【玉川美沙ハピリー Radio Koguuu】までどうぞ!
     
     
    今週の一曲 

    M  Loser    /  長渕剛  

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    知られざるウイルスの世界

    ついに番組開始時の気温が一桁になりました。
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    90℃に見えるけど9.0℃です。
    日に日に寒くなってきました。

    今週はそんな時期にぴったりなテーマ「知られざるウイルスの世界」
    今週風邪をひいて休みの日に寝込んでいたのは僕だけではないはず・・・
    そして毎年流行るインフルエンザを中心にウイルスに関するお話を伺いました。


    8時台は国立感染症研究所 インフルエンザウィルス研究センター室長の渡邉真治さんをお迎えしました。
    街頭インタビューにもあったインフルエンザにかかりにくい体質というのも実在するかもしれないが、
    まだ分かっていないとのこと。
    現在もヒトゲノムの解析中だそうです。
    だから対策は必要です。

    後半は予防接種についてのお話。
    予防接種とはいいますが、正確にはインフルエンザに感染するのを未然に予防するものではなく、
    感染しても重篤な症状に陥らないためのワクチンの接種であるとのこと。
    だから注射を受けてもインフルエンザにかかることはあり得るが、
    高熱が出るなどつらい症状を緩和してくれるものだそうです。

    なんとなく理解していても、普段から意識していなかった事かもしれません。


    そしてインフルエンザに感染が疑われる際は病院に行くことをお勧めします。
    ウイルスをもらってしまうから・・・と敬遠するのは危険な可能性もあります。
    そして処方された抗ウイルス薬を用法通り全て服用することも大切。
    よく症状が和らいでくると途中でやめてしまう話も聞きますが、それはやめてほしいとのこと。
    もらった期間分の薬は全て服用しましょう。治療を自己判断で途中で止めてしまうのはリスクが伴います。
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    渡邉さんの国立感染症研究所でのお仕事でもある、鳥インフルエンザの監視のお話も興味深い。
    今も中国で流行中だそうです。
    現在ニュースにならないので意識から消えていますがいつ日本で再度流行を始めるか分からない危険があるそうです。

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    9時台は東京理科大学 理学部第一部教授の武村政春さんをお迎えしました。
    武村さんの専門は巨大ウイルス。

    巨大・・・ウイルスなのに巨大・・・


    先生は荒川で「トーキョーウイルス」を発見された研究者です。
    でも「トーキョーウイルス」は人間に何もしないウイルスだそうです。
    アメーバに宿るから安心。
    その他「メデューサウイルス」など合計4種類を発見されています。
    メデューサかっこいい。



    そしてウイルスとは怖いものという認識でしたが、人間の進化に大きな影響を及ぼしてきたそうです。
    有名なものではウイルスが感染した事で遺伝子が胎盤を作るように進化したそうです。

    卵を産んで子孫を増やす卵生から胎盤を持つことで胎生に進化する。その過程に実はウイルスが関わっていたとのこと。
    悪い奴ばかりではないようです。ありがとう。


    突然変異で生まれたものもいますが、哺乳類が進化し人間が誕生したように、ウイルスも長い時間をかけて進化し続けているそうです。
    目に見えない存在なので分かっていない部分も多く研究が世界各国で進められていて、トーキョーウイルスはスウェーデンでも研究されているとのこと。

    通常のウイルスは自分でたんぱく質を生成できず感染した生物(インフルエンザウイルスなら人間や鳥など)に依存していますが、
    巨大ウイルスはこれまでのウイルスの枠に収まらず、自分でたんぱく質を生成する遺伝子を持つものがいて実は生物に近い存在なのではないかという考えもあるそうです。
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    ハピリーくらしっくでは、2018年2月18日の宮川彬良まつりのお話。
    会場であるアクトシティ浜松の元プロデューサーで主催の浜松市文化振興財団から島田さんがご出演です。
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    宮川彬良まつりがなぜ浜松で開催されるのかというと、2月18日が宮川先生の誕生日、
    来年2018年は数字も揃うので宮川先生にとって特別な誕生日。
    そこで2018席の劇場でコンサートをというアイディアがあったそうな。

    ある打ち合わせ中に同席していた島田さんに話したところ「ウチでやりましょう」と提案。
    スケジュールを確認したらその日だけ奇跡的に空いていたそうな。


    もう即決。



    という経緯があり本日お越し頂きました。
    浜松はヤマハはじめ、モノづくりの街・楽器の街、気質はやらまいか精神。
    浜松の特徴・バスツアーのアイディアをお話しいただきました。

    話は変わりますが文化放送のある浜松町は浜松と無縁ではなく、
    江戸時代に浜松出身のこの辺りの有力者にちなんで付けられたそうな。
    これ有名かな。僕は先週知りました。




    こっから告知!!


    2018 宮川彬良まつり

    開催日 2018/2/18(日)
    時間
    開場 16:15~  
    開演 17:00~  
    会場 アクトシティ浜松 大ホール
    入場料 S席 5,000円
    A席 3,000円
    学生(当日指定) 1,000円 *大学生以下
    *当日指定:当日15:45~地下1階クロークにて座席指定券と引き換えを行います。
    *未就学児不可

    【出 演】  
      宮川彬良
      井上芳雄、大山大輔、JKim、緑川まり、米良美一
      今井学、加藤宏隆、高畠伸吾、水船桂太郎
      加藤恵利子、鈴木玲奈、田上知穂、趙知奈、中島実紀
      INSPi(杉田篤史、北剛彦、大倉智之、渡邊崇文、吉田圭介)
        *奥村伸二は療養中のため、5名でのパフォーマンスとなります。
      ダイナマイトしゃかりきサ~カス(たろう、ゆうき、KWANI)
      宮川知子、宮川安利、宮川大典
      アンサンブル・ベガ+フレンズ、平原まこと
      浜松フィルハーモニー管弦楽団、浜松(B.J)市民合唱団、ジュニアクワイア浜松

    チケット発売場所
    ・アクトシティチケットセンター(店頭販売のみ)
    ・HCFオンラインショップ http://www.hcf.or.jp
    ・チケットぴあ 【Pコード:345-488】
     電話予約0570-02-9999
    (セブンイレブン、サークルK・サンクス、磐田市情報館(ららぽーと磐田1F)
     ベイドリーム清水店、ほか全国チケットぴあ取扱店)

    より詳しくはこちら
        http://www.hcf.or.jp/hall/detail.php?id=20087

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    さ~て来週のテーマは、


    まだ決まってない。


    だから来週は文化放送で番宣が流れたとしても、
    レアなオーソドックスバージョンが流れるぞ。
    そもそも流れないかもしれないぞ。


    (↑もし怒られたらこの部分は消されます)



    では来週もお楽しみを。





















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    2017年11月19日

    11/18 Radio Koguuu! レポート!

    レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。

     
    右京)おはようございます。


    玉)おはようございます。今週来週はスタジオにゲストをお呼びしています。


    右京)今月の1週目に玉ちゃんが紹介してくれた方ですね。なんと!40歳でJリーグに挑戦している!


    玉)なんと40歳で...ダメなんですか?(笑)


    右京)あえて最初から言わせてもらいますけど、理解不能です(笑)ウィキペディアで調べましたが情報が少なすぎます。
    今日は本人に語ってもらわないとわからないです。


    玉)どういう方をお招きしたかというと、現在関東一部リーグ・エリースFCに所属しているサッカー選手で、40歳になる来年をJリーガーとして迎えるためにチャレンジを続けている安彦考真さんです。よろしくお願いいたします。


    安彦)よろしくお願いします。

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    右京)今までこんなチャレンジャー見たことがないです!


    玉)現在そこに向けてチャレンジ中ということですね。


    安彦)そうですね。、真っ只中です。


    玉)来年の契約ができれば40歳でJリーガーデビューですね。


    安彦)来年の契約を目指してます。今39歳なんですけど、来年の2月で40歳になるので「40歳Jリーガーデビュー」となります。


    玉)そこを右京さんは聞きたいということですね。


    右京)冷静に考えたら「おいおい、何言ってんだ、酔っぱらっているのか?」とかいろいろ表現はあるよ(笑)


    玉)大事なところは、ここまでJリーガーとしての活動はなかったですが、いきなりポッと出てきて「俺サッカー好きだからJリーガーになる」と言ってチャレンジしている方ではないですよ(笑)そこをちゃんと言っとかないと「安彦さんは何を考えている人なんだ」ということになりますからね。


    安彦)急にどうしたってなりますね(笑)


    玉)1978年生まれで、高校を卒業した後にプロを目指してブラジルにサッカー留学していたんですね。ブラジルでプロ契約はされていたんですか?


    安彦)プロ契約はしていました。ただ契約後の最初の練習試合で前十字靭帯を断裂してしまいました。そこから1年間は間が空いてしまったのですが、日本に帰ってきて色々なチームを受けさせてもらったりしているので、「ザ・サッカー」を真ん中でしてきた人間ではありますね。


    右京)本場ブラジルでプロ契約をしているわけだから実力があることは事実。怪我をしてしまって、残念だけど日本に帰ってきてジーコさんのお兄さんのエドゥさんの通訳をされていたんですよね。


    安彦)通訳と選手とコーチを兼任していて、そのチームからプロを輩出する気持ちでやっていたんですが、ちょうどジーコ監督が日本代表の監督になるときにお兄さんであるエドゥも一緒に代表スタッフに行ってしまったんですね。そうなったら、そこのチームも締めざる負えない状態になってしまったので、僕も一緒に現役引退しようかなと思いましたね。


    右京)普通だったらそれを受け入れながら、現実的になってくるじゃないですか。でも安彦さんは40歳でJリーガーを目指すという現実的なことじゃないチャレンジをしてますよね(笑)何がそうさせたり、何を目指しているのか、何が安彦さんの核なんですか?


    安彦)僕は選手をやめてからずっと自分に嘘をついてきたなと思っていたんですよ。いま子供たちにサッカーを教えたり、座学的な授業もやっているんですよ。子供たちに教えているときに、子供たちはやたら素直に行動して、彼らは嘘なく一生懸命なんですね。その時「お前はどうだ?自分自信に嘘はついてないのか?」と思ったときにやっぱりどこか後悔に蓋をしてしまっていたんですね。
    実際にブラジルから戻ってきたときに、清水エスパルスとサガン鳥栖のテストを受けさせてもらって非常にビビってしまったんです。その時21歳くらいだったんですけど浮足立ってしまって足がガタガタでろくにプレーできなかったんですよ。その自分をずっとひた隠しにしてきました。「プロ受けたけどダメで、でもまだ目指している」なんて言いながらも、もうビビった自分がいるからどっかでダメだと思っていたんですよ。それで蓋をしていたので「どこかで人生の後悔を取り返しに行かなくてはいけない」と思って。


    玉)まだ決着ついていなかったんですね。


    安彦)そうなんですよ!「お前勝負してないじゃないか、この先そんな自分が誰に何を伝えられるんだ!」と思ったんですよね。


    玉)毎年毎年チャレンジしていたわけではなく、自分の納得する形でサッカーに携わりながら、サッカー以外の場所も見つけてしっかり活動していたんだけど、まだ決着ついていない物に気が付いたんですね。


    右京)それだ!安彦さんのウィキペディアを見ていたら見るべきものが何もなかったの。


    玉)ウィキペディアはね(笑)


    安彦)おっしゃる通り(笑)


    右京)勲章も誉もないけど、今日もらった資料を見たときに何か凄い通じるものを感じて、同じ人種だと思ったの。
    別に同じ相模原出身だからじゃないよ(笑)


    玉)そこが一番大きいです(笑)


    右京)相模原のDNA的な?じゃないけど感じるものがあったの。それは多分自分の弱さや失敗したことを隠していたこと。
    だからその失敗を子供たちや次の世代にさせないために、失敗を恐れない姿を見せること。


    安彦)右京さんにそう言ってもらえると嬉しいですね。


    右京)何をやっていても、場所が違っても本当はそれなんだよね。


    安彦)自分に嘘をついてきていたのが本当に嫌になってきて、ある程度お金稼いできて選手のマネージメントもやったり、高校のチームを全国大会に導いたりもしたんですけど、やっぱりどっかで自分に嘘をついてきたのはわかっているし隠し切れなくて、これじゃあ次の世代に伝えることはできないなと思いました。
    大きな目標として日本のサッカー界を変えたいことと子供たちの未来を変えたいというのがざっくりとあって、その中で伝えていく身として自分に嘘をついてる人は本当の事は言えない。ということは「生き様」を教科書にしないといけない。元々地頭がいいわけではないのでうんちくを語って指導するより、僕の生きている姿を見て教科書代わりにすることができることだなと思いました。その中で何ができるかとなったら「Jリーガー」だなと。小学校の時のアルバムには「サッカー選手になる」だったのでもう一回やろうと決めて、どれだけ馬鹿にされてもいいから自分への嘘と後悔を取り返しにいこうというのが決断のきっかけでした。


    玉)改めて伺いたいのですが、入団テストの結果が出るのはいつくらいなんですか?


    安彦)Jリーグはトライアウトみたいなことはないんですよ。元々Jリーガーの人が受けるテストはあるのですが僕には資格がないので、自分で各クラブの門をたたいて営業活動をします。僕はその時にお願いするスタンスではいかないです。「雇ったほうが得になるよ」というプレゼンをします。


    玉)話術でいくわけですね(笑)


    安彦)お願いしてしまうと対等じゃない気がするんですよ。雇った意味を明確に見せるためにプレゼンをします。20歳くらいの年齢の子たちは能力だけのピッチ内でのプレゼンじゃないですか?僕はピッチ外も含めてプロ選手であるべきだと思うので、技術力を上回る人間力がプロの定義であると僕は決めました。技術はある程度まで必要ですけどそれ以上に人間力は必要ですね。


    玉)いつ決まるんですか。


    安彦)そうですね(笑)ああだこうだ言いましたけど言ってなかったですね(笑)11月20日に一つのクラブのトライアウトを行います。


    玉)明後日じゃないですか!


    右京)残念だけど来週もこの放送があるんだけどね。


    玉)しー(笑)


    安彦)でもその次の週にももう一つトライアウトを予定しています。


    玉)年末までに大きな動きがあるということですね。


    安彦)結果が出たらもう一度この番組に出て発表したいです。


    玉)楽しみにしていますよ!来週は高校生の安彦少年がブラジルを目指した時のチャレンジの話を聞きたいですね。


    右京)子供たちへのメッセージも聞きたいですね。


    玉)「Radio Koguuu!」今週は片山右京さんと安彦考真さんにお話を伺いました。来週もよろしくお願いします。

     
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    今週の一曲 

    M  Don't wanna cry    /  安室奈美恵  

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