文化放送

番組紹介

土曜朝ワイド「ハピリー」パーソナリティを務めた玉川美沙が心機一転、新たに取組む音楽プログラム~「玉川美沙 MUSIC SELECTION」。毎週、様々な角度から特定のテーマを設定し、テーマにこだわったMUSIC SELECTIONをお届けします。玉川美沙自らが選曲に係わり、選曲した1曲1曲に込められた「想い」や「背景」を紹介していきます。 さらに、月1回のスペシャル企画としてピアニストであり作曲家の宮川彬良先生に出演頂き、毎回特定の切り口で「音楽」の楽しさや奥深さ、また時にはミステリアスさを、実演を交えて検証する“スペシャル”な放送に取組んでいきたいと考えます。

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    2017年12月31日

    12/30 Radio Koguuu! レポート!

    レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。

     
    右京)おはようございます。記念すべき第300回ですね。


    玉)おはようございます。素晴らしい!そして今年最後の「Radio Koguuu!」ですね。


    右京)300回の記念にゲストは300メートルの日本記録保持者ですね。


    玉)そうなんです!ゲストはゼンリン所属、陸上選手の藤光謙司さんです。よろしくお願いいたします。


    藤光)よろしくお願いいたします。


    玉)ご縁ですよね。300回記念に藤光選手に来ていただけたのは。


    右京)その先目指すのに次の400回記念で400メートルの記録を保持していて欲しいですね。


    玉)たしかに(笑)藤光さんいけますよ!


    藤光)まずは記録保持をしていないといけないですね(笑)


    玉)是非よろしくお願いします!そんな記録保持の話をしていますが、今週は挫折のお話を聞こうとしています(笑)
    先週は「結構あります」とおっしゃっていましたよね?


    藤光)そうなんです。一番最初は高校生の時です。高校3年生の時に怪我をしてしまって全国大会に出れなくて悔しい思いをしたのが一番最初のきっかけですね。そこから怪我の人生が始まったんです。


    玉)そうなんですか!?


    藤光)大学に入ってからは2,3試合に一回は怪我をしていて、大きな試合になると怪我をしてしまうというのがずっと続いていました。インカレとか日本選手権とかのメジャーな大会になるとどこかで怪我してしまっていて、インカレは4年目で初めて最後まで走れました。


    玉)先週までの話からはちょっと想像できない故障という言葉ですね。


    右京)挫折とは違うかもしれないけど、それによって凄いことを学んだんだね。どんな才能を持ったアスリートだって、故障して怪我して辞めていくことのほうが多いだろうからね。


    玉)やっぱりそれだけ続くと怖くなることもあるでしょうしね。


    藤光)やっぱり日本代表とかオリンピックには一回も出れなかったんですね。ある程度力はあったと自分では思っていたんですが、最後に怪我をしてしまうので30歳までオリンピックには出れなかったんです。


    玉)30歳ということは昨年までは出れなかったんですね。


    藤光)そうです。なのでオリンピックの年に毎回怪我をしてしまっていたので「オリンピックにはずっと縁のない人間なのかな」と思っていて「一生そういう競技人生なのかな」とか思ったりして、怪我するたびに辞めたほうがいいのかなと思うこともありました。


    右京)そういう時にどうしたらいいかと考えての「絶対に故障しないためのトレーニング」ということなのかな。


    藤光)そうですね。そういう部分にも繋がっていますし、怪我をしたことでかなり自分は成長できたと思っているんですね。「こういう動きをしたらこういう故障をするんだ」というのをかなりの数を経験しているので、今の自分の身体の動かし方は経験の積み重ねが今の自分を作っているので、それがなかったらもしかしたら今の自分はいなかったんじゃないかと思っているので、結構大きい体験だったと思います。


    右京)ひとつの大きな勝利だよね。もしかしたら同じようにすごい才能を持ったアスリートはいっぱいいたと思うけど、故障して出れずに引退している選手がいっぱいいる。でもそれが30歳を超えてからオリンピックに出て結果を残し、オリンピックで一緒に走って怪我をして止まったのが世界ナンバー1のボルト選手だったわけだからね。なんか映画みたいだよね。ボルトに「金箔したほうがいいぞ」って教えたらいいのに(笑)


    玉)でもやっぱり一個一個の怪我のたびに「これが自分の将来の為になるんだ」とは思えないじゃないですか。


    藤光)その時はもちろんしんどいですし落ち込みますけど、自分に与えられた試練なのかなと思うようにしていました。そうやって乗り越えてきたので、自分だけが辛いわけじゃなくて色んな方が支えてくれていて、自分がそうなってしまうと周りの人もしんどくなってしまうこともあると思うと楽になる部分はありました。自分を成長させてくれることしか与えられてないんだなって思う考え方をしていたのでやってこれたかなと思います。


    右京)今月は本当に勉強になる!現役の時は毎日120%で頑張っていて全開でやり続けていたから、そのあとしばらく動けなくなってたからね。


    玉)藤光さんは普段そうすることはないんですか?


    藤光)そんなに普段はないかもしれないですね。僕の走りの特徴がスピード持久が持ち味で、ある程度の高さを維持できるのが持ち味なので、それが私生活である程度の高さを維持しているかもしれませんね。


    玉)学生時代から自分を堪えさせる、我慢するというのが身についていたんですね。


    右京)維持させるような特殊なそういう筋肉だったり能力を身に着けているんだね。


    藤光)そうですね。いろんな経験でそういうことを身につけたんだと思います。


    玉)ここからは故障しない方法はもう身に着けているとは思いますので、これからはシェアしてみるというのはいかがでしょう(笑)後輩とかほかのアスリートの方とかに。


    右京)だんだん責任が出てくるからね。


    藤光)もちろんそれもしていかなくてはいけないと思うんですけど、正直人の身体って人それぞれじゃないですか?それが結構難しい所なんですよね。僕の経験とか感覚はもちろん大事だと思うんですけど、それを同じように全員出来ないわけでそこの伝え方がやっぱり難しいです。「これをやったらこうなりますよ」というものがあるわけではないので、つて方が間違ってしまうともしかしたらそれが原因で故障してしまうことがあるかもしれないのでそこが難しいかなと思います。


    右京)ある領域に行くと全員が天才にでもあるじゃない。それを生かしていろんな人の経験をインプットしていく作業も必要だからね。ラジオを聴いている子供たちにしたら、わかる部分もわからない部分もあるだろうけど吸収したほうがいいよね。


    玉)そしてやはりどんなスポーツ業界でもヒーローは必要なので、陸上界のヒーローとして君臨していただいて子供たちが「藤光かっこいい!おれも藤光みたいに早く走りたい!」と男の子たちがなっていってもらいたいですね。


    右京)それが30歳になっても40歳になっても50歳になっても人間としてのトップスピードを維持したままの大人がなかなかいないからね。


    玉)ご自身の中で目標というか見ているものはあるんでしょうか?


    藤光)取り敢えず競技をしている間は自分の限界だったりどこまでできるかを試したいというのはあって、人生で今まで「最高の走り」というのをしたことがないんですよ。それがなんなのかを突き止めてみたいと思いますし、もしかしたら一生たどりつけないことなのかもしれないですけど、それができる環境がある限りはそれに向けて自分にできることは挑戦したいという気持ちは強いです。


    右京)みんなその答えを求めて走ったり、山登ったり、自転車こいだり、みんな追いかけているからね。本当に勉強になりました!


    玉)ありがとうございました。最後に一曲を選んでいただきたいです。今週はどういう選曲ですか?


    藤光)この曲は本当に心にしみた曲で、僕らがやっているスポーツも一生のうちに一瞬のできるときにしかできないことだと思うので、やれるときにやれることをやるというのが大事。なのでいろんな意味でしみた曲なので、この曲で締めたいなと思いました。


    右京)まだまだ時間をたっぷり持っている若いトップアスリートが「一生は今の一瞬なんだ」という言葉が本当にカッコいいです。


    玉)悔しさがこみあげてますね(笑)是非この3週分の藤光さんの言葉を思い出して聞いてみてください。片山右京さん、藤光謙司さんありがとうございました。


    右京&藤光)ありがとうございました。
     

     
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