番組紹介
土曜朝ワイド「ハピリー」パーソナリティを務めた玉川美沙が心機一転、新たに取組む音楽プログラム~「玉川美沙 MUSIC SELECTION」。毎週、様々な角度から特定のテーマを設定し、テーマにこだわったMUSIC SELECTIONをお届けします。玉川美沙自らが選曲に係わり、選曲した1曲1曲に込められた「想い」や「背景」を紹介していきます。 さらに、月1回のスペシャル企画としてピアニストであり作曲家の宮川彬良先生に出演頂き、毎回特定の切り口で「音楽」の楽しさや奥深さ、また時にはミステリアスさを、実演を交えて検証する“スペシャル”な放送に取組んでいきたいと考えます。
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
最新情報
2017年7月23日
7/22 Radio Koguuu! レポート!
レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。
右京)おはようございます。
玉)おはようございます。今週もよろしくお願いいたします。
右京)「夢を持って、夢をかなえる大切さ」とか「チャレンジすることの大切さ」と言っていて、ゲストにも来ていただいているのに、「自転車を通じて」とか「Radio Koguuu!」というのもなんかおかしいよね(笑)タイトルも全部変えちゃったほうがいいんじゃない?「ビニールハウスのプールを通じて」とか・・・(笑)
玉)だめですよ(笑)3週終わったときに自転車の世界へ引きずり込んでいくんですよ!
さて今週もこの方に来ていただいています。
松田丈志さんです。よろしくお願いします。
松田)よろしくお願いします。
右京)よろしくお願いします。松田さんといえば、「北島さんを手ぶらで帰すわけにはいかない」という名言が浮かんできますね。
松田)やっぱりそのフレーズが浮かびますか(笑)
玉)きっとああいう名言って狙って出てくるものじゃないじゃないですよね。
松田)そうですよね。本当に全然狙ってなかったので、帰国したときにそればっかりがテレビで流れていてびっくりしたんですよ(笑)そんなつもりじゃなかったけどそういうものなんでしょうね。
玉)そうでしょうね。それこそ自転車競技は右京さんがいつも言う「チームで戦うんだ」とおっしゃっているんですよ。松田さんはもちろん「個人」としての結果を出さなくてはならないことと、「チーム」としての結果という両方を経験されているわけじゃないですか。そこは通じるような気がありました。
右京)だから「かっこいい」って思ったよね。北島さんが水泳界の代表で引っ張ってきて、でも年齢とともに苦しい時が来ていて「手ぶらで帰すわけにはいかないんだ」ってチームでやるって素晴らしいですよ。本当にパッと出た言葉なんでしょうけど、だからこそ説得力があるし、本当に結果も出しましたからね。
松田)やはり康介さんの存在が大きかったからこそ僕らも一致団結できました。あの時、康介さんはすでに4つ金メダルを獲っている選手でしたけどロンドンオリンピックでは個人ではメダルが獲れていなくて、最後メドレーリレーだけが残っている中で一致団結しました。僕自身も最初のアテネオリンピックでメダルを獲れなくて、その時に「オリンピックってメダル獲らないとこんなにつまらないものなんだ」とすごく思ったし、メダリストとメダリストじゃない人の扱いの違いを痛いほど感じていたので康介さんに同じ思いはさせたくないと思いました。
右京)そういうものが作ってくれるものが、単純にスポーツだけじゃなくあるんじゃないかなって思うね。一人でアスリートとして頑張っている時間帯と、責任感の中から自然と出てくることもあって、自分がいつかリーダーになる重圧とかもあるからね。メダルをかけて争っている時にそのプレッシャーの中でやったら何が浮かぶんだろう?言葉にできないものってアスリートの中にはあるじゃないですか。「ゾーン」みたいに。その状況でコンマ1秒を争っていて何を考えて泳いでいたんだろう?って思います。
松田)レースしているときは本当に「無」に近いですね。無に近い状態になればなるほどパフォーマンスもいいような感じがしますね。トレーニングの時は当然きついし、孤独ですね。僕らはプールの床を見ながら行ったり来たりしているだけなんですよね(笑)そういう意味ではチームで戦うメリットは、孤独のスポーツであるがゆえに「誰かと一緒に」とか「誰かの為に」とかのそういう思いがトレーニングを頑張るエネルギーになりますし、精神状態を保つ上でもプラスの要素が大きいのかなって思いますね。
右京)僕なんかもトレーニングしているときに、ローラーこいでて疲れると「今日はこの辺にしとこう」とか「これ以上こいだら故障するぞ」とか違う声が聞こえて追い込めなかったりする。でもそんなレベルでやっていたら自分を超えていけないでしょ。
松田)進化しないですよね。
右京)一人で水泳のレーンとかでただやっていたら、いろんな意味で苦しい葛藤があったりするけど、チームで誰かのためにやっていたら無になれるというのは一つ越えているんだなって気がしますね。
松田)壁を超えるきっかけだったりモチベーションになったりしますよね。あとは「あいつも頑張っているから俺も頑張ろう」という気持ちは一人ではなかなか生まれてこないエネルギーかなという感じはしますね。
玉)しかもオリンピックで日本代表として大きなものを背負って出ていらっしゃるわけで、日本の水泳業界を背負って立っているというプレッシャーという言葉では表せられないくらい大きなプレッシャーを抱えていますよね。
松田)でもプレッシャーや思いがあるほうが人は頑張れるんじゃないかなと思っています。チームで戦うというのは横のつながりで今一緒に戦っている人達とのつながりだと思うんですけど、水泳界となると長年先輩たちが積み重ねてきた歴史みたいな物もあって、そういう話を代表合宿では聞く機会も多いですね。例えば「フジヤマのトビウオ」と呼ばれていた古橋広之進会長と一緒に戦っていた橋爪四郎さんという方がいて、代表合宿に来てお話していただいたことがあるんですけど、50年くらい前のオリンピックの話をしていて、「俺は今でも金メダルが獲れなくて悔しいんだ」ということを言うんですよ。
玉&右京)へ~!
松田)その真剣な顔を見ると、今自分たちはチャレンジできる立場にあるというのは凄い幸せなことなんだと感じましたね。それに時代を作ってきた先輩方のためにも繋いでいきたいなと思いますね。
右京)水泳業界はすごいな。そんな大先輩がきてまだ繋がっているんだもんな。そこが車の世界に足りないとこだな。自分のことしか考えていないから。
松田)右京さんもっと話に行かなきゃいけないんじゃないですか(笑)
玉)右京さんよく先輩達のこと「おっちゃん」とか呼ぶじゃないですか(笑)
右京)だいたい車の世界なんて使えなくなったドライバーは壊れたギアボックスと一緒だからね。
玉)ひどいですよ(笑)
右京)俺もそうだから、学んだ事とか継承されていかないからね。呼ばれもしないからね(笑)
玉)いやいやいや(笑)でもお二人とも次の世代に繋いでいく役目を担ってらっしゃるわけで、それこそ松田さんは世界水泳の解説としても行かれますし、泳いで見せることではない部分で伝えていかなくてはいけない立場になられてますよね。
松田)そうですね。自分が経験してきたことを踏まえて後輩たちに伝えていくこともできると思いますし、もっと言うと小学校、中学校の子供たちに水泳に限らず話していくこともできると思いますね。今すごく面白いなと思うのは、いろんなスポーツを取材に行かせていただいているんですけど、トップアスリートというかスポーツを突き詰めていくとみんな同じような思いを抱いていたり、同じような考え方を持っているんだなというのは凄く面白いなと思っていて、今もこうして右京さんとお話をさせていただいても感じますね。
右京)僕もいつも思っていて、何をやっても一緒。最後は自分がいてライバルがいて、敵じゃないけど争う相手がいてコンペティションが人を育ててくれて、後ろを見たときに育ててくれた世界があって、前を見ると未来の為に子供たちがいる。だから分野は変わってそこで見える景色は一個一個違うから、それをしっかりと自分の言葉で伝えないとなと思います。もちろん苦しいこともね。
玉)これまでの経験を言葉にするということは本当はとても難しいことなんじゃないかなと思いますね。特にこうやってラジオに呼ばれて話してくださいって求められるわけですもんね。
松田)そうですね。でも今そういう機会が増えて、おかげさまで自分が夢中になってやってきた競泳人生を振り返る機会があるので、そういう部分で現役の時には到達しなかった考えも見えてきたりするので、本当にいい機会をいただいていますね。
右京)それはまっすぐやってきたからこそ、そういう人だけが言えることなんだけどね。
玉)本当ですよ。耳が痛いです(笑)来週もよろしくお願いいたします。
松田)よろしくお願いします。
番組では皆さんからの質問を受け付けています。
自転車に関すること、健康やエコに関すること、チャレンジしたいこと、チャレンジしていること、右京さんに相談したいことなど何でもOKです。
メールの方は、 tama@joqr.net
ハガキの方は、〒105-8002 文化放送 【玉川美沙ハピリー Radio Koguuu】までどうぞ!
今週の一曲
M GIFT / Mr. Children
