文化放送

番組紹介

土曜朝ワイド「ハピリー」パーソナリティを務めた玉川美沙が心機一転、新たに取組む音楽プログラム~「玉川美沙 MUSIC SELECTION」。毎週、様々な角度から特定のテーマを設定し、テーマにこだわったMUSIC SELECTIONをお届けします。玉川美沙自らが選曲に係わり、選曲した1曲1曲に込められた「想い」や「背景」を紹介していきます。 さらに、月1回のスペシャル企画としてピアニストであり作曲家の宮川彬良先生に出演頂き、毎回特定の切り口で「音楽」の楽しさや奥深さ、また時にはミステリアスさを、実演を交えて検証する“スペシャル”な放送に取組んでいきたいと考えます。

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    2017年10月28日

    今、ヨミガエルものって何?

    今朝7時00分の浜松町の気温が14.5℃。今にも雨が降り出しそうな曇り空。

    先週に引き続き、季節外れの台風の動きが気になる週末になりました。

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    今週のハピリーのテーマは「ヨミガエル」。
    一世を風靡しながら表舞台から姿を消してしまったものが今再び注目を集めているものを
    ピックアップしました。

    まずは「カセットテープ」。
    昔は時間を計算しながらマイカセットを作って、46分テープに収めたものでした。
    しかし、CDの台頭によって市場は縮小しさらにmp3などの音楽ファイルの出現で
    その存在さえ消されてしまい、
    演歌のテープでしかその姿を見なくなってしまったカセットテープ。
    昔は様々な種類のカセットテープの種類がありましたが、
    現在はノーマルテープしか生産されておらず、
    国内では日立マクセルだけがカセットテープを作っているそうです。

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    そんなカセットがブームを呼び、曲飛ばしや頭出しの面倒くさいにもかかわらず、
    デジタル世代の若者に人気を集めています。
    その理由を探るべく、2015年に中目黒にカセットテープ専門店をオープンさせた
    「ワルツ」のオーナー、角田太郎さんに取材してきました。
    角田さんは、「デジタルで聞く音楽体験は試聴で、カセットテープで音楽を
    聴くことは、再生ボタンを押すという手間が伴うことで、
    ちゃんと音楽に向き合う」ことになっていると語っていました。
    角田さにわく、「カセットカルチャーはりバイバルではなく、若者はもちろんのこと
    過去にカセットテープで聞いていた世代にとっても新たな体験である」と。
    というのも、昔、カセットテープは録音メディアとして使われていて、
    レコードが買えなかったので、レンタルしてきて、
    録音するというのが主だった使われ方でしたが、
    今はミュージックテープの時代で、当時購入出来なかった高価なラジカセで、
    ミュージックテープを聴くという、当時出来なかった体験を今しているから
    リバイバルとは考えていないそうです。

    1028NEW RELEASE (1).JPG
















    今は新曲のミュージックテープが昔のようにリリースされて販売されています。
    気になる方は是非、中目黒の「ワルツ」へ足を運んでみて下さい。






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    店内にはウォークマンをはじめ、リペアされたラジカセが当時の価格で販売されていました。



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    つづいて「マッチを擦る」という行為。
    今はマッチを擦ることは少なくなっているのではないでしょうか。
    マッチを擦ることに新たな価値を加えて、そのマッチを擦る行為を未来に引き継いでいきたいと
    考えて、商品開発をしているのが、マッチメーカーの人間ではなく、
    神戸のトランクデザインというデザイン会社の代表でアートディレクターの堀内康広さん。

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    単純に古い物を懐かしんで、現代にヨミガエラセルのではなく、デザインによって
    「喜び」や「楽しさ」といった新しい価値を加えて、マッチを擦るという行為を残そうとして
    「hibi」というマッチを開発しました。
    「hibi」はマッチを付けて火をつけるマッチではなく、
    (もちろん、火をつけることも出来ます)
    火をつけて火が消えると軸の部分がお香になっているので、
    10分間香りが漂うという「着火機能付きお香」なんです。
    製造しているのは神戸マッチ株式会社で、「マッチが主役でなくもいい。
    ただマッチのルーツを語り継いでいきたい」ということで、
    3年半の年月をかけて開発したそうです。


    1028hibi.JPG

















    そして、今年も東武の大樹が話題になりましたが、SLの復活に尽力している
    鳥取県の東部を走っている若桜鉄道の車両係長、谷口剛史さんが鳥取から
    浜松町のスタジオにお越しいただきました。
    若桜鉄道は、周辺人口の減少から経営悪化が悪化し、
    なんとか鉄道を利用する人を増やして、観光客を増やして
    経営再建の起爆剤としてSLの復元させて、走らせることに成功させました。

    谷口さんは、全国にある走っていないSLを動かすために
    SL復元技術を伝承するために、日本全国を飛び回っています。
    現在、谷口さんは神奈川県山北のD52や栃木県真岡鉄道のD51の修復に携わっています。
    谷口さんは動いているSLを子供たちに見せることで、
    SLが後世に伝えられることになるので、SLを「ヨミガエラセル」ために頑張っています。
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    今日のハピリーくらしっくでは、
    宮川彬良先生の年末恒例の年越しコンサート「超ジルベスタ―コンサート」で
    やってみたい新企画の発表の場となりました。
    大晦日のコンサートは「新日本フィルハーモニー交響楽団」と一緒にコンサートを
    行っているのですが、「新日本フィルハーモニー交響楽団」ではパトロンを
    募集しています。
    パトロンの募集システムをパトロネージュ・システムと呼んでいるそうですが、
    今年は「新日本フィルハーモニー交響楽団」のパトロンになってくれた企業や
    個人の名前を盛り込んだ歌を80名の合唱団とともにコンサートで披露することを考えています。
    今日はそのデモのお披露目になったわけですが、
    賛同される方は、すみだトリフォ二―ホールで12月31日15時から行わる
    「超ジルベスタ―コンサート」のチケットを購入して、コンサートを聴きに来て下さい。
    問い合わせは新日本フィル・チケットボックス03-5610-3815まで。
    宮川彬良1028パトロン.JPG
















    来週はふたたびダイナマイト・シャカリキ・サーカスと共にぼやきのブルースを行います。
    リスナーのみなさんの「言ってもしょうがないこと」
    もしくは「どうして言わなきゃ気が済まない」を募集します。
    みなさんからのボヤキをブルースで披露します。
    お楽しみに。

    そして、11月3日の浜祭ですが、玉川さんは12時~文化放送の物販ブースで
    「ホンビノス貝の佃煮」の売り子として登場します。
    みなさん、浜祭でお会いしましょう。お待ちしています。

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