文化放送

番組紹介

土曜朝ワイド「ハピリー」パーソナリティを務めた玉川美沙が心機一転、新たに取組む音楽プログラム~「玉川美沙 MUSIC SELECTION」。毎週、様々な角度から特定のテーマを設定し、テーマにこだわったMUSIC SELECTIONをお届けします。玉川美沙自らが選曲に係わり、選曲した1曲1曲に込められた「想い」や「背景」を紹介していきます。 さらに、月1回のスペシャル企画としてピアニストであり作曲家の宮川彬良先生に出演頂き、毎回特定の切り口で「音楽」の楽しさや奥深さ、また時にはミステリアスさを、実演を交えて検証する“スペシャル”な放送に取組んでいきたいと考えます。

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    2018年3月18日

    3/17 Radio Koguuu! レポート!

     
    レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。


     
    右京)おはようございます。


    玉)おはようございます。


    右京)今日からのゲストはファースト冒険大賞というのでもお会いしたことがあるんですけど、アスリートじゃないです!


    玉)これまでは毎月アスリートの方に来ていただいたんですけどね。


    右京)今週から3回はある意味特別編で変態スペシャルでお送りします(笑)


    玉)私紹介しにくいんですけど(笑)今週から3週ゲストとしてお越しいただいたのは北極冒険家「荻田泰永」さんです。

    IMG_4579.JPG
    荻田)よろしくお願いします!


    右京)2か月前はまだ南極で100キロ位の荷物をそりで引いて歩いていたというね。


    玉)よくわからないですね(笑)肩書は「北極冒険家」で、そもそもこの肩書は何なんですか?


    荻田)この肩書は北極で冒険しているということで、それ以上でもそれ以下でもないです(笑)


    玉)人生冒険家の右京さんいかがですか?(笑)


    右京)色々な冒険家も見てきたけど初めて(笑)この名刺の肩書もはじめてだよ。


    荻田)今回は南極に行ってきたんですけど、それまで18年間北極にしか行ってなくて海外旅行も北極以外したことなかったので、初めて今回赤道を超えて南半球に行ってきました。


    玉)え~!これまでに海外旅行に行かれたのは南極と北極だけだったんですね!?


    荻田)そうですね(笑)


    右京)グアムとかサイパンは?


    荻田)ないですね。南極行く前までは石垣島までしか行ったことないです。


    玉)水着は着たことありますか?


    荻田)あります(笑)


    右京)それね北海道在住の人に喧嘩売ってるよ(笑)


    玉)だって北極南極だからリゾートで水着になるとかほとんどないですよね?しかも北極に18年間とおっしゃっていたので。


    荻田)そうですね。北極しか行ったことなかったです。


    右京)荻田さんは今40歳だから22歳の時から行っていたわけですもんね。


    荻田)大学を途中をやめちゃってふらふらしているしているときですね。


    玉)なぜその頃に北極を目指そうと思っていたんですか?


    荻田)21歳で大学を中退してしまって、やることがなくふらふらしてエネルギーだけを余らせていたんですよ。


    右京)そういう人は若い人の中でいっぱいいますね。


    玉)私も経験あります。


    荻田)私もそういう一人で、でも根拠のない自信にあふれていたんです。「なんかできるはずだ!」と思っていたけど何かをした経験もなくて何をやっていいかわからなくてふらふらしているときに、たまたまテレビで「大場光郎」さんという冒険家の方をトーク番組で見て、大場さんのことを知らなかったんですけども北極南極の話をされていて、知らなかったので「なんだこの人は?頭おかしい人だな」と思ってみていたんですよ(笑)


    玉)我々がよく言う"変態"という誉め言葉ですね(笑)


    右京)でもその言葉は全部後で帰ってくるよ(笑)


    荻田)でも「なんか凄いな」と思って段々目が離せなくなってきたんですよ。その時の自分はエネルギーを抱えていながらモヤモヤしていただけだけどこの人はエネルギーの使い方を知っているんですね。それを命かけて一方向に向けているのを見て凄いと思ったんです。そしたら番組の中で「来年全く素人の若者を連れて北極を何百キロもそり引いて歩こうと思っているんです」って喋っていたのを偶然テレビを見ていたので聞いて、海外経験もないしアウトドア経験もないけど「自分も行けるのかな?行ってみたいな!」と思ってその後に大場さんに手紙を書いたんですね。それがきっかけで実際に参加することになって2000年に初めての海外旅行で北極に行って、700キロをそり引いて35日間歩くという旅をグループで経験しました。


    玉)それが22歳の時ですね!


    荻田)そうです。それが初海外、初北極、初冒険、初アウトドアと全部初めて尽くしだったんですね。


    玉)すごい!


    荻田)その次の年から一人で行ってみようと考えて日本にいる間にアルバイトしてお金を作って北極に行ってというのを毎年のように延々繰り返していました。


    右京)翌年から!?


    玉)そういうルーティンというかサイクルをご自身が作ったんですね。


    荻田)作ったというか、他にやることないのでそうなりましたね(笑)


    右京)入り口の犯人は大場さんということがわかったね(笑)でもその素質はあったんだね。アウトドアの経験もないのに毎年毎年北極に行くなんて普通じゃないもん(笑)


    荻田)その18年間北極しか行ってないですね。


    玉)でも絶対「また次も行くぞ!」と毎回思っていたわけですもんんね?


    荻田)一回は大場さんに連れられて北極に行ったかもしれないですけど日本に帰ってきたらまた元の生活に戻っている自分に気づいてしまったんですね。


    右京)でもそこに何があったんですか?僕のイメージだと北極は氷が割れて危ないだけというイメージなんですけど。


    玉)結構失礼なこと言いますね(笑)


    荻田)そうですね(笑)はじめは北極に行きたかったわけではなくて、エネルギーの使いたかったのでそれがたまたま北極だったんです。あの時大場さんが砂漠だと言っていたら、もしかしたら砂漠でラクダを引いていたかもしれないし、もしかしたらアマゾン川を一生懸命上っていたかもしれないですね。初めのきっかけが北極だっただけです。2度目に行ったときは、元々何もやってきていなかったので他に行ったことがなかったのに、一か所だけ知っている場所ができていたんですよ。


    玉)北極という場所が!


    荻田)そうです。じゃあそこに行ってみよう!となって他に選択肢がなかったんです。


    玉)行き方も知っているし、どんな場所かもわかっていますしね。


    荻田)元々行動力はないんですよ。ないから知らないところに行けないんですよ。


    玉)怖がりなんですね(笑)


    荻田)ビビりですね(笑)だからバックパック担いでヨーロッパ行くほうがわからないです行ったことないから。


    右京)行ったら全然問題ないだろうけどね。まだ何か隠しているな(笑)心の中に移って心を動かしたものがあるはず。じゃなきゃ18年も行きつ続けないでしょ(笑)


    荻田)なぜそのあと重ねていくかというと、何度か重ねていくと北極の面白さに気づいていくんですよね。


    玉)そこですね!我々が聞いてみたいこと。何が面白いんですか?


    荻田)初めのうちは色々な人に出会って現地の人と一緒に狩りに行ったり、ホッキョクグマと遭遇することや他の野生動物に出会うこともあったりするんですね。それを今度"夏"に見てみたい!という好奇心が出てくるんですよ「時期を変えたらどういう風景になっているんだろう?」とか「時期を変えたら野生動物たちはどういう生活をしているんだろう?」。実際に春に行ったら夏に行ったり時期を変えて行ったりして何度も繰り返しているうちに、冒険的に難しいルートを設定して自分に課題をかしていっていました。


    玉)北極にもルートはあるんですね。


    荻田)ルートがあるというか自分で設定するだけですね「この村からこの村まで行こう」とか決めていきます。例えば私が長年通っているのはカナダの本土の上のほうにイヌイットの村がたくさんあるんですけど、そこは村どうしが1,000キロとか離れていてその間は全く無人で白熊しかいないんですよ。


    右京)無補給ですよね。村と村の間で誰かがヘリで落としてくれるとかじゃなくて。


    荻田)そうですね。今は私一人で無補給でというのがスタイルです。


    玉)一人で行き始めた一回目から今のスタイルである無補給単独だったんですか?


    荻田)初めのうちはそんなに難しいことはできないので、優しいルートで途中に補給をもらったりしていました。でも何回かやるうちに補給がいらなくなってきて、右京さんもわかると思うんですけど経験を積んでいけばどんどん身軽になっていくんですよ。経験がないうちはリスク回避を物に頼っていたんです。そうすると若いうちは荷物をいっぱいそりに積んでいたんですけど、今考えると凄い無駄な物をいっぱい積んでいたなと思います。


    右京)自分でそりを引かないといけないしね。


    荻田)その時はそれがないとリスク回避ができなかったんですよ。でも経験を積んで工夫ができるようになっていくと、技術や工夫は頭の中にあるから重さがないので荷物が減っていったんです。身軽になるとその分食料が積めるようになったので無補給で動ける距離も長くなったんです。


    右京)もう最初の大学生の頃を振り返ったころの顔と違って、最先端の冒険家の装備と同じような顔になってきたね(笑)


    玉)今月3週あるので、なんとか3週目に「来年南極行ってみようかな」と思えるようにね。


    右京)いやいや(笑)絶対に「辞めよう」とか「危なかった」とかの話はあるからね。


    玉)なんかそういう話がないような方に見えるんですよ(笑)


    右京)来週絶対に引っ張り出します!


    玉)来週、再来週と我々の想像を絶する話を楽しみにしています。荻田さんにも今週の一曲を選んでいただきたいんですけど。今週は竹原ピストルですね。お好きなんですか?


    荻田)今回は南極でも聴きながら歩いていたんですけど、改めて聴くといい曲だなと思いました。


    玉)お腹にぐっと力が入りそうですもんね。それではお聴きください。
    今週のゲスト荻田泰永さん、片山右京さんありがとうございました。


    右京&荻田)ありがとうございました。




     
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    今週の一曲 

    M  よーそこの若いの    /  竹原ピストル  

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