文化放送

番組紹介

土曜朝ワイド「ハピリー」パーソナリティを務めた玉川美沙が心機一転、新たに取組む音楽プログラム~「玉川美沙 MUSIC SELECTION」。毎週、様々な角度から特定のテーマを設定し、テーマにこだわったMUSIC SELECTIONをお届けします。玉川美沙自らが選曲に係わり、選曲した1曲1曲に込められた「想い」や「背景」を紹介していきます。 さらに、月1回のスペシャル企画としてピアニストであり作曲家の宮川彬良先生に出演頂き、毎回特定の切り口で「音楽」の楽しさや奥深さ、また時にはミステリアスさを、実演を交えて検証する“スペシャル”な放送に取組んでいきたいと考えます。

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    2018年1月28日

    1/27 Radio Koguuu! レポート!

    レーシングドライバー、登山家、自転車大好き! 片山右京さんの登場です。

     
    右京)おはようございます。


    玉)おはようございます。そして今月のゲストはアスリート、鈴木徹さんです。よろしくお願いします。


    鈴木)おはようございます。よろしくお願いいたします。


    右京)先週の最初は重かったけど、高校3年生で日本代表を目指していたときに、アルバイトして寝不足からくる交通事故を起こしてしまってね。傍から見たら想像できない心境だよね。


    玉)右足を失ってしまって、その当時にやっていたハンドボールは諦めざるを得ない状況となり、その後、別の競技で日本代表になるにはどの競技がいいか・・・。選んだのは「走り高跳び」だったんですね。


    鈴木)そうですね。


    右京)何が見えるんですか?変な言い方だけど、ハンドボールの時に事故で違う道に行ったけど、世界を目指している競技の中で走り高跳びって成功するかがわからない競技じゃないですか。失敗する確率が「99.9999999%」位でしょ。それでも何度も何度も飛んで立ち上がってやると何が見えるんだろうってね。


    玉)未知の領域ですね。


    鈴木)1cmというのをどう生み出すかが面白いんですよ。意外だと思うんですが高跳びを飛ぶのって1週間に一回あるかどうかなんですよ。


    玉)えっ!?毎日飛ばないんですか!?


    鈴木)そんなに飛ばないんですよ。学生の頃でも週に2回くらいしか飛ばないんです。例えば100mの桐生君だって練習では100mはそんなに走っていないんです。高跳びで言うと最後の踏み込みの時に体重の10倍が足に負荷がかかってくるんです。僕が今体重が64キロなので640キロの負荷が一瞬ですけど足にかかってきます。それが1回ではないので故障してしまうんです。だから使いすぎもよくないので僕らは「バネを溜める」という表現を使います。


    右京)なるほど!衝撃の事実。


    鈴木)ハンドボールからきて陸上の練習が楽だなと思ったのが、休養が記録に繋がっていくんですよ。チームスポーツだとたくさん練習してチームワークを高めますけど、陸上は数センチとか数秒の勝負ですから休養をうまく取り入れることが大事です。


    右京)思い出した。それでおじさん達はダメなんだ。面白くなってくるとついやりすぎちゃって腰を悪くしたりしているからね。


    玉)世代的にド根性世代でしたからね。


    鈴木)ですから最後の一回というのは止めるようにしています。若い頃は追い込んでいましたけど、そのあと一回をやって怪我に繋がることもあったので、次の日にやろうと決めていますし、今日は危ないなと思った日は休養を入れるようにしています。


    右京)今37歳でしょ?次の東京大会は40歳になるわけだ。


    鈴木)そうですね。自分が若い時の37歳のイメージは凄いおじさんなんですよ。でも自分がなってみると最近スポーツやっている人は右京さんもそうですけど年齢の割に若い人が多くなってきた気がするんですよね。


    右京)何言ってんだ!37歳は赤ん坊だよ!おじさんなんてもうすぐ赤いちゃんちゃんこだよ(笑)


    玉)笑っていいのかわかんないです(笑)


    鈴木)イチローさんだったり葛西さんもご活躍しているので年齢で片付けちゃいけない雰囲気がでていると思うんですよ。


    右京)はっきり言って37歳はまだ全然現役です(笑)


    鈴木)そうですか(笑)40になってもできそうな気がしますし、やりたいなという気持ちもあります。


    玉)しかもご自身の中でピークは上がってきているんですよね。


    鈴木)そうですねその年齢として。


    玉)それだけ記録も抜かれないわけですし。


    鈴木)自己新を出したのも去年でした。


    玉)若い選手にとっては「鈴木さんそろそろ引退してくれないかな」くらいの存在ですよね(笑)


    鈴木)言われますね(笑)でも記録を抜かれないとできないですね。


    右京)そりゃそうだ。


    玉)お前らがもっと上がって来いよと言う立場でもありますもんね。


    鈴木)あと我々は道具を扱いますので義足の扱い方で記録に影響が出ますね。オリンピックはまた違うんですけど、僕らは義足や車椅子うを使いますのでその扱いが上達してくると記録の伸びが期待できるということもおっきいと思うんですよね。


    玉)義足そのものの進化もありますしね。


    鈴木)義足の進化と我々の進化もありますね。道具だけが先に行くのもダメだと思います。扱うのは人間ですから。


    右京)そうだよね。僕たちが年齢を重ねて身体がついていかなくなった時に「攻殻機動隊」みたくハイブリッドな機具を使ってスポーツにもう一度チャレンジできるようになったら、もう一回自分たちを元気にしてくれるかもしれないしね。


    鈴木)あくまでも補助的なものですからね。


    玉)例えば鈴木さんのように競技で義足と付き合っている方が得るデータが一般の方にフィードバックされていることもあるんですか?


    鈴木)あると思いますね。


    玉)そう考えると鈴木さんのような存在の方が担っている物は非常に大きいですね。


    鈴木)僕らがどんどん義足を扱っていけばデータも増えますからね。実は海外製の物のほうが先を行っているんですよ。日本のメーカーも段々力を入れてくれていますので、日本人にあった物ができていくと思います。でも実は高跳び用の義足ってないんです。短距離用の物を高跳びや幅跳びに使っています。自転車用のも義肢装具士さんが自分たちで考えて作っているんです。日本のアイディアや選手たちのアイディアがそこに盛り込まれていきます。


    右京)それだけ最先端をやっていけば、それだけ取れたデータすべてが色々な人に伝わって進歩しているよね。
    そこはモータースポーツと一緒だね。


    玉)鈴木さんが走っている姿や飛んでいる姿を見てね。


    鈴木)そうですね。見ていただいて頑張っていただきたいですね。あとは義足を付けたらやりたいことが若い方には多いですからね。


    右京)1cmを大切にするというね。凄いよね。


    鈴木)それを生み出すのがまた冒険と言いますか、筋力を生み出すのか、それとも高跳びの技術で生み出すのか、走るスピードで生み出すのか。答えがないので。


    玉)そうやって考えると、自分の人生の中であと何回640キロという負荷をかけてまで飛ぶんだろう。そんなにたくさんあるわけじゃないじゃないですか。


    鈴木)本当に限られた回数だと思うんでね。逆に飛ばない日が一か月、二か月ありますからね。


    玉)ということはあのジャンプができるのがそんなにたくさんではないと考えると一回一回がすごい大事ですよね。


    右京)頭の中では何億回と飛んでいるだろうけどね。


    鈴木)凄く僕の中で大事にしていることがあって、「カンガルーってなんであんなに飛べるのかな」って思っていて、ノーアップでなんであんなに飛べるのすごいなって思うんですよ(笑)動物で肉離れしているの見たことないじゃないですか(笑)


    右京)ないね(笑)


    鈴木)そういう風に段々なってくるんですよ。子供と動物園に行ってもそういう目線で見てしまうんですよね(笑)


    右京)でもペットだとフローリングで怪我とかもしちゃうからあんまり甘やかしちゃだめだよね(笑)
    自然の中で鍛えないと。


    玉)オーストラリアとか行ってカンガルーのももをじーっと見ていたりして(笑)


    右京)そのうち人類史上最強とかになるかもね(笑)


    鈴木)ノーアップで試合に出てみようかとかチャレンジしているんですよ。でも実際ほとんどアップしないで2m飛んだこともあるんですよ(笑)


    玉)ついにカンガルーに近づいたじゃないですか(笑)


    鈴木)近づきました!


    玉)いつかカンガルーを超えるかもしれない人がここにいました(笑)


    鈴木)無駄をそぎ落としていくことが大事かなと思って。


    右京)ワイルドだな(笑)


    玉)是非2020年の東京オリンピックではついにカンガルーを超えたということを見せてもらいたいです。


    右京)次から鈴木さん見るときそのことばっかり頭によぎりそうだ(笑)


    玉)これからも楽しみにしています!最後に一曲リクエストをお願いいたします。


    鈴木)ももいろクローバーZで「走れ!」をお願い致します。ライブの時に5万人の前で飛んだことがあるんですよ。
    みんなが僕に注目してスポットライトを浴びていたので試合の時より緊張しました。


    右京)凄い(笑)飛べた?


    鈴木)飛べました。一番難しいことを言われまして「失敗しないでください」と言われました(笑)失敗したらダメなのでバーは少し下げましたけど世界パラよりも緊張したイベントでした。昨年の一番の思い出ですね。


    右京)尊敬する。俺そういうの絶対外すから(笑)


    玉)想像するだけで緊張ですね(笑)
    今週も片山右京さん、ゲストの鈴木徹さんありがとうございました。


    右京&鈴木)ありがとうございました。
     

     
    番組では皆さんからの質問を受け付けています。
    自転車に関すること、健康やエコに関すること、チャレンジしたいこと、チャレンジしていること、右京さんに相談したいことなど何でもOKです。
    メールの方は、 tama@joqr.net
    ハガキの方は、〒105-8002 文化放送 【玉川美沙ハピリー Radio Koguuu】までどうぞ!
     
     
    今週の一曲 

    M  走れ!    /  ももいろクローバーZ  

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